歯ぎしり・食いしばり - 虫歯治療 - 専門家プロファイル

増岡 健司
医療法人社団 MEDIQOL 理事長 歯科医師
東京都
歯科医師

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対象:一般歯科・歯の治療

赤岩 経大
(歯科医師)
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閲覧数順 2024年06月20日更新

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歯ぎしり・食いしばり

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歯科の蘊蓄
 歯ぎしりや食いしばりは歯にとって大きな問題です。

 歯周病になっている時に歯ぎしりをすると、弱っている歯根や歯槽骨を痛めやすくし、病状を進行させる場合もあります。また、食いしばりも噛み合せに「ゆがみ」を起こさせる大きな原因のひとつになります。
 
 いずれも不自然な力がかかるため歯や顎に悪い影響を与えます。これらの原因には心理面での不安定や、さまざまな精神的ストレスが上げられます。
 
 成長期の子どもや思春期の若者に、歯ぎしりや食いしばりの癖が多くみられるのは、精神的なストレスと大きなかかわりがあるといえます。これらの時期は友人関係、親子関係また学校生活などでストレスが発生しやすくなっています。このようなストレスと関連して歯ぎしりや食いしばりの症状が出てくると、顎の骨や、歯槽骨、顎と咀嚼に関わっている筋肉の発育がわるくなり、さらに、成長ホルモンの分泌が抑制されると、その時期での骨の成長が損なわれ、骨は未成熟となり、歯槽骨の成長が不十分になります。この結果噛み合わせの高さが低くなることもあります。

 顎と噛み合わせのバランスがとれていないなどの状態にあると、他の何らかのストレスが加わることで、ストレスは倍加されイライラします。そうしたストレスをなんとか解消しようと自然に歯と歯をすり合わせたり、歯を食いしばったりしてしまいます。歯ぎしりや食いしばりは、人間が過剰なス
トレスのもとで生きるための自然な反応ということもできますが結果的に、噛み合わせをますますゆがませる原因となることがあります。

 つまり、精神的なストレスが歯ぎしりや食いしばりを招き、それが噛み合わせをゆがませ、噛み合わせのゆがみがさらに精神的にストレスを生じさせる、というような悪循環をつくりあげてしまいます。

 歯科医院での治療法としては、直接歯が噛み合わないようにするためのナイトガードやスプリントというカバーを使います。ただ、本当の原因が何にあるのか、心身の異常を訴える心のサインの場合もあります。これらを注意して問題の解決もはかっていく必要があります。
 
 歯に悪い影響を与えている場合もありますので、歯ぎしりや食いしばりが気になるときには一度かかりつけの歯科医院へもご相談下さい。