Key Words : タトゥー(刺青)切除、タトゥー(刺青)除去、手の甲タトゥー(刺青)
まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。
一般の方は、『タトゥー(刺青)切除は大きさによる』という認識をお持ちなのではないでしょうか?
確かに大きいタトゥー(刺青)になればなるほど切除が難しいという現実があります。
しかし、これに『皮膚の伸び易さ』『傷にかかる力の強さ』というものが大きく影響します。特に関節に近い部分は、皮膚の余裕がなく、傷に力がかかりやすいため、『タトゥー(刺青)切除が難しい部分』となります。
今回は、手の甲の非常に動きやすく、切除が難しい方を御覧に入れたいと思います。術前の状態です。
スケールが入っていますので、大きさの参考にしていただければ幸いです。この大きさだけを見ると、なんだか1回で切除できてしまいそうに見えるかもしれませんが、これを強引に1回で切除しようと頑張って手術すると、後から傷口がぱっくりと開いてしまい、大変なことになってしまいます。
この方は、2回に分けて切るという『分割切除』という方法を選択しました。1回目の手術が終わってから、皮膚が伸びるのを待ち、残った部分を切除するという方法です。切除が終了した状態をお見せします。
1回目の切除の際には、『出来るだけ広範囲に無理にない範囲で』切除することを考えます。どの程度切除できるのか等は、医師の能力によって左右されてしまいますので、注意が必要だと思います。1回目切除時の切除デザインをお見せします。
さて、ここで数か月おいて皮膚が伸びるのを待つわけですが、残ったタトゥー(刺青)の柄も皮膚が伸びるのとともに大きくなってしまいます。こうした経過を全て計算に入れた上での手術計画を立てられるか否かが担当医として必要不可欠な要素であることは、言うまでもありません。2回目の切除直前の状態をお見せします。
よく、患者さんに『タトゥー(刺青)の切除は、簡単ですか?』と質問されることがあります。皮膚の伸び方や場所によっては、『非常に簡単な手術』になるかもしれませんが、場合によっては、『非常に難しい手術』に変わってしまうということを認識していただきたいと思います。
最近、途中まで適当に切除されて困っている患者さんにお会いすることが多くなってしまいましたが、こうした目に会わないためにも『担当医選び』は、慎重に行っていただきたいと思います。
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このコラムの執筆専門家
- 山本 豊
- (東京都 / 院長)
- 新宿山本クリニック
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