会社の本店はどこにする? - 会社設立全般 - 専門家プロファイル

熊谷 竜太
ハイク行政書士法人 行政書士
東京都
行政書士

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対象:会社設立

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会社の本店はどこにする?

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会社設立
会社を設立する際に、「本店(本社)をどこにしたら良いか」という相談を受けることがよくあります。

多いのは、事務所を借りてそこを会社の本店にするという方です。
でも、ひとりまたは家族で開業する場合で、お客様が来るような事もない業種だったりすると、自宅で開業・自宅を本店にするという方も、少なからずいらっしゃいます。

もちろん、自宅を本店として会社設立登記をすることは可能です。
本店登記できるかと言う点では、自宅でも全く問題ないのですが、注意が必要な場合もあります。

まず、自宅が賃貸の場合。この場合は、自宅(居住用)として借りているのでしょうから、会社の本店(事務所)としても良いかどうか、大家さんなど貸主に、事前に了解を得る必要があるでしょう。
賃貸契約書に事業で使用することを禁止している場合も多いので、その点も要チェックですね。

事業用に使ってもOKと了解が取れれば、自宅を会社の本店としても問題なしです!・・・と、言いたいところですが、もうひとつ検討していただきたいことがあります。

事業がうまくいって、自宅では手狭になった。事務所を借りて、移転したい。となった場合です。
会社の本店は、移転したら「本店移転」の手続が必要になります。手続費用もかかってしまいます(どこに移転するかにもよりますが、印紙代3万〜6万円が最低でもかかります)から、移転する可能性も含めて、自宅で開業するかどうか検討してみていただきたいと思います。

ただ、起業当初はいろいろとお金がかかるのも事実です。
起業当初から事務所を借りるのはちょっと・・・というケースもあるかと思います。
移転することは、その状況になってから考えればよくて、とにかく起業するのが先!というケースもあります。ビジネスはタイミングが重要なことも多いですし。

自宅か事務所かだけでなく、レンタルオフィスを利用するという手もあります。
レンタルオフィスでも、本店として会社登記することはできます。

ちなみに、私たちHIKE行政書士法人は、開業してから2回移転しています。
開業当初から事務所を借りたので、自宅開業のケースとは違うかと思いますが、
府中市→目黒区→(現在の)渋谷区千駄ヶ谷と、東京都心部にだんだん近づく形になって、励みにもなって悪いことばかりではありません。
ただ、移転となると、手続が本業の私たちでも面倒だと思っちゃいますf^_^;
お客様に移転のお知らせをしたりもします。これは、手間もかかってしまいますが、お客様とおのちょっとしたコミュニケーションの機会にもなったりもして、プラス面、マイナス面両方ありました。

なかなか結論のでない話になってしまいましたが・・・

・会社設立は、自宅でも、レンタルオフィスでもできる!
・どこにしたとしても、メリット・デメリットはあるものです。総合的に考えて、経営判断を!
といったところでしょうか。

起業するときも、した後もいろいろな局面で決断することの連続です。
最終的な判断は、起業家・経営者がするべきことですが、
でも、迷ったり、悩んだりしたときには、私たちもアドバイスさせていただきます。お気軽にご相談ください!