2015年12月4日為替急変株価指数・国債利回り・商品先物価格騰落率

■2015年12月第1週マーケット情報
今週のマーケットは、米国の雇用統計の発表で、FRBの利上げが確定的になったことと、12月3日のECBドラギ総裁の発表による失望売りで、株価か大きく動きました。
そして、為替も急激なドル安ユーロ高になっています。
下図は2014年12月5日から2015年12月4日まで、円の米ドル(紫色)、ユーロ(黄色)、英国ポンド(ブルー)の円レート騰落です。グラフの上向きが円安となります。



1年を通して円ドル、円ポンドは狭い幅で推移してきましたが、米ドルと円に対し大きくユーロ安であったものが、ドラギ総裁の発表後急な上昇をしています。円ドルレートは円安方向にぶれ、円ポンドは略横這いでした。年間を通してみると前半は円に対してポンド安でしたが、9月以降顕著にポンドが上昇しています。

■世界株価の概要
・オールカントリー指数は－0.46%で小幅な下落です。
・先進国の指標MSCIワールドは1.22%の上昇、新興国の指標MSCIエマージングマーケット指数は－1.71%下落しました。

・地域では、アジア太平洋がは－0.80%の下落、欧州のSTOXX600は－3.41%の大きな下落です。、テロの震源地の情勢下?　ブルンバーグGCC200の数値はありません。

・米国概況
先週の米国株価は週末の反発で小幅ですが上昇しています。
ニューヨーク・ダウは0.28%上昇、ナスダック総合も0.29%の上昇です。S&P500は0.08%と横ばい、
ただし、NYSE総合指数は－0.40%の下落でした。
当月株価は大きく動きませんでしたので、シカゴVIX(恐怖)指数は前週末の15.12㌽から14.81㌽に小幅な低下です。

・日本概況
米国の株価は週末に大きく反発しましたが、素手の地球を半周以上しての結果ですので、日本株の下落は止められませんでした。
日経225平均は－1.91%の下落、TOPIXは－1.28%下落です。一方、新興・小型株のジャスダック指数は小幅ですが0.70%の上昇、マザーズ指数は2.36%上昇しました。

東証リート指数は－0.80%の下落です。

■先進国株価指数
●先進国株価は欧州が下がっています。



上昇　1位は、日本のマザーズ指数で2.36%の上昇、2位は香港のハンセン指数で0.76%の上昇、3位は日本のジャスダック指数で2.58%の上昇。4位はシンガポールのSTIで0.70%小幅な上昇です。

下落1位はオランダのAEXで－5.35%の下落、2位はドイツのフランクフルトDAXで－4.80
%の下落、3位はフランスのパリCAC40で－4.37%の下落、週間としての下落率は比較的大きなものでした。

騰落1位同士の差は7.71㌽でした。

●新興国・フロンティア国の株価指数も上昇が少なく多くの市場で下がっています。



上昇した１位はエジプトのヘルメス指数で4.94%の上昇、2位は中国の上海総合指数の2.58%の上昇、3位はバングラディシュのDSE Broad IDXで1.47%の上昇でした。

下落した1位はギリシャのアテネ総合指数で－6.50%の下落、2位はロシアのRRSIで－5.21%の下落 ３位は南アフリカの全株指数で－4.56%の下落、下落幅は先進国同様週間としては大きなものでした。

騰落１位同士の差は11.44㌽です。

今月末の上海総合指数は、3,524.99㌽で2.58%の上昇です。
先進国市場として扱わられる香港のハンセン指数は0.76%の上昇でした。


■主要長期国債利回り月間変化



FRBの利上げが迫り先進各国の長期国債利回りは上昇(価格は下落)しています。
欧羅巴の利回り変化率は2桁を超えています。


■主要商品先物価格及び商品指数
原油が下がり他の商品群は下がっています。



・貴金属は3品とも上がり、特にプラチナが5.70%上がっています。
・非鉄金属ではアルミが3.91%上がりました。
・原油は大きく下げNYWTIは－4.17%、北海ブレントも4.15%低下しています。
・穀物は、トウモロコシが4.73%上がり、大豆も上げています。
・CRB指数は183.24㌽で変わらずでした。

文責
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独立系顧問料制アドバイザー(商品を販売しないアドバイスの専門家)
吉 野　充 巨
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ファイナンシャル・プランナー:日本FP協会認定CFP®
日本証券アナリスト協会認定　プライマリー　プライベート・バンカー
宅地建物取引主任者　(東京) 第188140号
(公財)東京都防災・建築まちづくりセンター登録まちづくり専門家
【登録】
投資助言・代理業　登録番号　関東財務局長　(金商)　第2227号

独立系顧問料制アドバイザーとは
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