キッチンリフォームの天井と床 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

各務 謙司
カガミ建築計画 建築家
東京都
建築家

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対象:住宅設計・構造

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キッチンリフォームの天井と床

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キッチンの''天井''と''床''が出来上がりつつあります。

下り天井とレンジフード


レンジフードを取り付ける壁が、
上階から排水管との取り合いで、
下り壁を作ることになり、
レンジフードとの難しい取り合い
ディテールが生じました。

火災予防条例により

「ガスコンロ等の調理器具との距離を、


1メートル以上離して使用しなければならない」


という決まりがあります。

床の位置から90センチでガスレンジの高さが決まり、
そこから逆算してレンジフードの取り付け高さも
自動的に決まってくるのですが、
思わぬ下り壁が出てきたことで、
レンジフードの一部を下り壁の内部に
埋め込むことになりました。

といっても将来のメンテナンスや、
レンジフードの取替えのことも考えて、
下り壁の正面の幕板の一部をビス留めとし、
将来取り外しが可能な方式といたしました。


キッチンの床


キッチンの''床材''は、お施主様の強いご希望で、
色の濃いブビンガの''無垢材フローリング''としています。

従来はコルク張りだった床を、
フローリングに変更するに際し、
下階への音の伝わりを考慮し、
下地として防音材を敷き詰めることになりました。

この防音材の厚み分だけ、
他の部屋より高くなってしまうので、
中央ホールと、リビングからキッチンへ繋がる部分に、
緩やかなスロープを設けました。

約80センチの幅で2センチほどの勾配なので、
実際に出来上がれば、ほとんど気が付かない部分ですが、
設計・施工側では相当の注意が必要です。

二枚目の写真が、
中央ホールとキッチンの間のスロープ部分です。

段差の部分には、キッチンの側板がくるので、
段差に生じる三角形の形は見えなくなります。

これらのように細かい取り合いを、
現場と相談しながら少しずつ解決しながら、
マンションリフォームの完成へと、
スケジュールが進んでゆきます。

カガミ建築計画 各務謙司
カガミデザインリフォーム

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