- 小坂 淳
- 株式会社環
- 東京都
- ウェブ解析士マスター
対象:Webマーケティング
- 森 美明
- (Webデザイナー)
- 和久井 海十
- (ITコンサルタント)
環の小坂です。
KPIというのは測定する重要な指標ですが、何をKPIにするかを設定することはウェブ解析でも王道で
やっている方は非常に多いと思います。
ただ、「具体的な目標」を決めていない組織が多いなというのは10年前から変わらないなと感じるのですが、
どうでしょうか?
KPIとして決めた指標がいいかどうかは、その指標が目標を超えたかどうかでしか判断できません。
時系列の比較(トレンド)でも判断はできますが、季節要因もありますし、
そもそも増えるのが当たり前の指標もあります。
(スマホの普及により、今まで閲覧しない人も見るので、PVのような量的な指標は前年同月比では増えるのが普通です。)
そうすると、前月比とか前年同月比で増えたことではうまくいっているのか判断はできず、
「施策や世の中の傾向、今後の成長目標などから、この指標は○年○月はこれぐらい」という目標というかベンチマークがあり、
それと比較しないと正常な判断はできません。
また、いろいろな要素(取扱商品だったり、デバイスだったり)が混じってくると、よくわからなくなってくる(いいことと悪いことが打ち消しあったりするので)ので、セグメントして考える必要があります。
セグメントの軸はその組織のビジネスによって変わってきますので、正解はありません。
私がよく使う軸は下記です。
・商品→必ずしも製品分類にこだわる必要はないです。ターゲット別とか、相関のいいものをまとめてみることもあります。
例えば、旅行会社であれば旅行の目的別、不動産であれば地域別とか。
・施策→施策の成果を図るために、イベントの種類やプロモーションの方法別にみるとか。
・デバイス→ユーザ像が違ってきますので、そこでわけてみる。
まとめると、
KPIに関しては
・具体的な数字を月別等で年間で立てて(施策予定に合わせて途中でも変更していい)、それと比較する
・時系列で比較する
・上記はいずれもビジネスに合わせた軸でセグメントする
の3つです。
考える順番はセグメント→ベンチマーク→トレンドがいいのか、
ベンチマーク→トレンド→セグメントがいいのかはいつも迷ういますが、
最近はベンチマークが最初かなと思います。
何故かというと、企業目標や行動ありきのウェブですから、事業目標から考えてベンチマークを決めて、
施策を考え、その流れの中でトレンドやセグメントが決まってくるんじゃないかと思います。
あとは、トレンドやセグメントは「アクセス解析ツール内」で動いてしまうことができてしまい、
事業から逸脱してしまうこともありえますので、最初はベンチマーク。
変化が激しい業界だとトレンドはあまり意味をなさない場合もあります。
(ただ、トレンドを追わないと、大きな変更や予兆がある際に気付かないので、必要がないということはないです。)
このコラムに類似したコラム
アクセス解析を読むための「3つの視点」 田中 友尋 - Webプロデューサー(2011/05/19 10:16)
WEBサイトのアクセス解析 三井 博康 - Webプロデューサー(2013/12/10 11:07)
自社ホームページにどう対応したらよいのか 三井 博康 - Webプロデューサー(2013/12/10 10:34)
・SEOコンシェルジュ、サービス開始 昆野 世宙 - Webプロデューサー(2013/03/19 17:23)
売上UPに結びつくWEB戦略 Vol.5 井出 智子 - 代表(2012/12/26 19:16)