- 杉山 春樹
- 株式会社フード&サクセス 会長&事業プロデューサー
- 静岡県
- 飲食店コンサルタント
対象:飲食店経営
- 平岡 美香
- (マーケティングプランナー)
今日は、日本のホテル御三家の一つと称されるホテルオークラ東京で
社長兼総支配人にまで上り詰めた清原當博(まさひろ )さんをご紹介しましょう。
清原氏は、大学時代は放送研究会に属し、
アナウンサーになることが夢だったのですが
受けたNHKの試験に落ち、就職浪人しようかと迷った結果での
ホテルオークラへの就職だったようです。
最初に配属された料飲部は出世街道とは言い難い地味な部署。
大卒としては稀で、年下の先輩から扱き使われる日々を過ごします。
そんな清原氏が下積み時代をいかにして葛藤を乗り越え、
どのような心構えで仕事に挑み、
チャンスを掴んでトップにまで駆け上がったのでしょうか。
『その姿は必ず誰かがどこかで見ていてくれる』
10年間も一つの部署にいるのだから、
この先もずっと料飲部門でやっていくのだろう。
そう感じていた矢先に営業部へ異動になりました。
聞くと、あるトップセールスマンが事故で急死してしまったというのです。
その後継者として、なぜか私が任命されたのです。
それまでの守りの仕事から一転して攻めの仕事に変わったのです。
もちろん経験はゼロです。
突然の出来事だったため、引き継ぎの資料も情報もほとんどありません。
ただ企業名だけを与えられ、
「とにかく外回りして、自分でリストをつくりなさい」と丸投げされました。
「何で10年選手の俺が、いまさら全然違う部署に異動するのか」と
普通なら違和感を覚えるのでしょうが、
私は、これはまたとないチャンスだと捉え、がむしゃらに企業を訪問しました。
最初の担当は外資系企業でした。
その多くが土日休みで、月曜から金曜はフル稼働です。
当時は外資系の大手金融機関等が日本に進出してきた頃で、
連日のようにパーティーが開かれていたのです。
そのため、右も左も分からない状態だったのですが、
次第に宴会や宿泊の受注を獲得することができるようになりました。
すると、今度は、「外資だけではなくて芸道も担当してくれ」と声が掛かりました。
これは茶道や華道、日本舞踊などの会合を承るもので、土日がメインの仕事です。
平日は外資担当、土日は芸道担当と二足の草鞋を履き、
休日も取れない状況の中で数年間を過ごしました。
それでも体力的にきついと感じることはなく、
むしろ掛けてくださる期待に応えたいという一心で燃え立っていました。
そうやって一所懸命打ち込んでいくことで、
次々と新しい仕事を任せていただけるようになったのです。
この時、攻めの営業と守りの料飲の両輪を経験できたことが
財産となっていたことは間違いありません。
ただし、それは自分から手を挙げて、やらせてもらえるものでもなければ、
誰もが経験できることではないということです。
「いま目の前にある仕事、与えられた役割を一所懸命に、
そして、必死に真摯に取り組んでいれば、
『その姿は必ず誰かがどこかで見ていてくれる』」
これが、私が仕事を通じて得た実感であり、真理であります。
(清原當博)
私たちが今、やっている仕事や行動は「どこかで誰かが必ずみている」
そう思ったら、手を抜けないのではないでしょうか。
否、誰が見ていなくても「自分は見ている」のです。
その自分が納得する仕事や行動が周りの人に評価されるのではないでしょうか。
だから、いま与えられた仕事には、
「これが自分を育ててくれる」
「これが私の未来をつくっている」と言葉に出して取組みましょう。
「言葉はちから」です。
発する言葉によって、その仕事、与えられた役割に一所懸命に、
そして、真摯に取り組む姿勢がつくられるでしょう。
その真摯に、真剣に、取り組む姿勢が自分を育て、
「自分の未来」を輝かせることでしょう。
さあ!!、今日も、
「言葉のちから」を信じて
明るく、元気に、
「自分の未来」を信じて、
今、目の前のことに・・
今、与えられている役割に・・
真剣に、そして真摯に取組みましょう。
そして、それをウキウキ、ワクワク、楽しみましょう。
大丈夫!大丈夫!
あらゆる点で一層良くなる!
必ず良くなる!
良かった!良かった!
ツイてる!ツイてる!
ありがとう!
素晴らしい仲間達と
共に生き!!
共に歩み!!
共に成長しましょう!!