神経を抜くか抜かないかは、診断次第(その1) - 一般歯科・歯の治療全般 - 専門家プロファイル

医療法人社団 吉翔会 吉本歯科医院 院長 歯学博士
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神経を抜くか抜かないかは、診断次第(その1)

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歯の神経 神経を取る

神経を抜かないといけない

と診断されたらどうするか?

神経を抜くか、抜かないか?は診断で決まります。

 

■「神経を取りましょう」と言われたら、「はい!」は止めて「ちょっと待った!」を!

■歯は神経を抜いた瞬間から死んだ歯となる!(強度は1/10に落ちる)

■同じところが何度も悪くなるのはなぜ?

 

「診断が変われば治療方法は変わる」

え?誰が診断しても同じ診断じゃないの?

と思われる方がほとんどだと思います。

しかし、歯科だけでなく、医科の世界においても、

「A先生とB先生とC先生の診断はまったく違っていた」

ということはよくありますよね。

先生によって診断の基準が違うのです。

 

歯科にも専門がありますので、専門が違えば診断は違います。

 

お医者さんなら小児科、脳神経外科、内科、外科、神経科、心療内科、整形外科・・・と詳しく専門分野がわかれています。
そしてお医者さんの看板にも◯◯外科、◯◯内科、◯◯整形外科・・と患者さんにはわかりやすく標榜表示され紹介されています。

医科と同じように歯科にも専門があります。


それぞれの専門の先生が、それぞれの立場で診断、治療を行います。
同じ患者さんのお口の中の状態を10人の歯科医師が診た場合、10人が10人、違う診断を行うことがほとんどです。

歯の予防を専門に行なう予防歯科
歯の根っこの治療を行う保存科
噛み合わせを専門に行う補綴科
見た目を専門に行う審美歯科
親知らずの抜歯、口腔癌の手術、顎の骨を手術したりなどを専門に行う口腔外科・・・

歯医者さんにも専門分野、というのがあるのです。

しかしながら,医療広告に関する規制から,補綴科や保存科,インプラントセンター等看板に標榜できないように規制されており,一般の方にはわかりにくく,歯科はどこに行っても同じ診断をされるように勘違いされやすくなっています。

歯医者さんによって診断が違う
というのは、こういうことを意味します。

 

なので、最初に誰にどんな診断を受けるか

そこがとても重要なポイントです。

 

とっても興味深いエピソードがあるのでご紹介しましょう。

Aさんは、同じところが何度も痛くなり何度も治療を繰り返していました。

Aさんのようなケースは特別ではありません。

むしろ、国民の7割以上は同じようなお悩みの体験があるかと思います。

 

あなたには、過去に治療をした歯が何度も何度もかぶせ物が外れたり、

同じところが虫歯になったりということって経験ありませんか?

なぜなんだろう?

と疑問に感じたことは、ありますか?

 

以前にもお話しましたが、日本だけでなく、

世界中で今行われている歯医者さんの治療の7割が、

あなたが以前に治療した部分の再治療なのです。

「歯が痛い」

「歯がしみる」

「かぶせ物が取れた」

「歯が抜けそう」

などあなたが患者さんとなって歯医者さんに駆け込む理由のほとんどは、

過去にあなたが受けた治療部位になんらかの問題があって起こっている

という事実をあなたはご存知でしょうか?

 

「何度も同じところが虫歯になる」のは、あなたが

毎日の歯みがきを怠ったせいでしょうか?

いいえ、そうなってしまう原因はそれだけではないのです。

 

そうなってしまう原因は実は今の歯科治療の保険制度にも大きな問題があるのです。

また、従来型の「悪いところを削って詰める」という対症療法、

つまり、「何か起こった部分だけを表面的に解決する」

というスタイルにも問題があるのです。

 

歯科治療に限った事ではありませんが私達は「何か違うかも?」

と思ってはいてもみんながそうしてるし、お医者さんがすることだから、

国が決めていることだから、という理由で少しひっかかりしつつも、

そのままの習慣を続けるということが多々あります。

 

当院にお越しになられる患者さんとお話させて頂くと、最初は皆さんこんな風に思っていらっしゃいました。

保険が効く治療=国のお墨付き

よく効くいいものだ

そして、薬に対しても

厚生労働省がちゃんと認可している=国が安全と認めている

つまり、

その治療をしておけば大丈夫

その薬は安全なもの

その治療は安全で安心なもの

・・・・と思っていた。

 

それに対し、

保険が効かない治療となると、それをするのはとってもこだわった人だけ!

保険が効く治療は一般的な国産車、それに対し、

保険が効かない治療はベンツのような高級車。

こんな風にイメージされていたそうです(^^;)

なるほど~と私も思わずうなずいてしまいました。

こういう意識をお持ちの方は日本にはまだまだいらっしゃいます。

さあ、あなたはいかがでしょうか?

日本人の多くがまだまだこういった間違った「常識」を持っているからこそ、

日本人が歯を失い続けているという現実がそこにあるのです。

さて、橋村さんの話に戻ります(^^)

橋村さんは、同じところが何度も何度も痛くなり何度も

歯医者さんに通い治療を繰り返していました。

そして、ある歯医者さんで

「悪くなっているのでこの歯はもう神経を取ってしまいましょう」

と診断されました。

 

「神経を取る」ということにこれといって深く考えることもなかったのですが、

なんとなく腑に落ちないなあという思いがあったそうです。

 

そしてたまたま私共とご縁があり、他の歯医者さんで

治療中ではあったのですが診察にお越しくださることになりました。

「歯が痛い! でも、放っておいたら痛みが落ち着いた……。」

そんなことを繰り返していると、だんだん状態がひどくなり、

歯医者さんに行ったら「神経を取りましょう」と言われ

治療したという体験、あなたにもありませんか?

私はAさんのお口の状態を詳しく診させて頂きました。

 

私の診断では「神経はまだ生きているので神経を取らなくても良い」という判断でした。

今までの医院さんでは「神経を取りましょう」と診断されました。

私の医院では「神経を残す治療をしましょう」と診断しました。

 

この診断の違いによってその後の治療が全く違ってくるのです。

これが今月のテーマである「診断が変われば治療は変わる」という事になるのです。

「神経がもう死にそうなのでいっそ取ってしまいましょう!」

と診断すると、実は治療をする側としては簡単です。

 

神経が残っていると、触っても痛いので患者さんも痛がるし、嫌がります。

歯科医師にとって何よりも嫌なこと、

それは自分が関わった患者さんが、痛い!と思うことです。

痛い=ヤブ医者

と思われてしまいそうだから?です(泣)

そんな馬鹿な!と思われるかもしれません。

しかし、歯科医師だって人間です。

痛がられると嫌なのです。

 

患者さんが痛そうな、辛そうな顔をしていると辛いのです。

ましてや治療中に、「痛いっ!!」なんて言われようもの

なら、内心はつらくて心がグサグサと傷ついてしまうものなのです。

 

また、「神経を取ってしまいましょう」というもうひとつの理由として

「神経を残す治療」には技術が必要、ということなのです。

 

歯の神経を取るということは、つまりは

その歯は死ぬということを意味します。

 

心臓がバクバクと生きていた状態から内臓を抜いて

剥製(はくせい)にしたという状態です。

 

生きている木の枝は細くても簡単には曲げても折れません。

枯れ木はすぐにポキッと折れてしまいます。

 

ですので、その歯はたとえ表面的に見た目は白くきれいな歯であっても

神経を取っているので枯れ木と同じです。

強度は1/10まで一気に落ちます。

なぜなら神経を抜いているので歯に栄養や水分が届かないから、です。

何か力がかかった瞬間にポロリ折れてしまうことも十分考えられるのです。

有り得ますよね?だって、死んだ歯なんですから。 


神経を取る=生きた歯から死んだ歯になる

ということをどれほどの人がご存知でしょうか?

知っていれば恐ろしくて早々簡単に「神経抜きますね」

「ハイお願いします」とはならないはずなのです。

 

そんな、歯ぐらいで大袈裟な、とお思いでしょうか?

 

歯を軽んじる人はかならず将来歯で泣くことに、なるのです。

死んだ人を生き返らせることは絶対にできません。

 

しかし、死にそうな人を死なないようにすることはできるのです。

 

最悪の状態を、生きられる状態に復活させることはできるのです。

この違いです。

ただし、以下のような場合には歯そのものを取る必要があります。

もし取らないとどんどん状態が悪化します。

 

噛み合わせ専門歯科医院 香川県高松市 吉本歯科医院

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(香川県 / 歯科医師)
医療法人社団 吉翔会 吉本歯科医院 院長 歯学博士

噛み合わせ専門歯科。インプラント、矯正など質の高い治療を行う

香川県高松市にある歯科医院。四国ではかみ合わせ専門歯科医院の先駆け。インプラント治療に関しては世界3大メーカーのノーベルバイオケア社、スリーアイ社より、功績、実績をたたえトロフィーを授与。高度な医療を患者さんに提供するよう努めます。

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