久寿餅 - 住宅設計・構造設計 - 専門家プロファイル

敷浪 一哉
有限会社シキナミカズヤ建築研究所 
建築家
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久寿餅

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建築のいろいろ スタイルの模索
以前から何度か登場している異業種交流会のお話。

月に一度定例の勉強会をしています。メンバーが持ち回りで皆に講義をするという形式。普段見慣れない業界の話を聞けると共に、メンバーの様々な側面を探ってより親密になれるという一石二鳥な企画です。

今回の担当はくず餅屋の若旦那、チンタロウくん。
工場見学をさせていただきました。
工場見学という響きはおそらく小学生以来でしょう。
なんだか終始ウキウキしたかんじでした。

築40数年だという工場内は想像以上に清潔で機械もピカピカ。
やはり食品を扱う工場というのはここまでやるのか と感心しました。

さて、お題にもある「久寿餅」という漢字。
通常くずもちといえば「葛餅」と書くでしょう。PCの変換でもこちらしかでてきません。
その秘密についてチンタロウくんが丁寧に解説してくれました。

そもそも京都のお菓子である葛餅は、クズ という植物の根から取り出したでんぷんで作られているのだそうです。
それが関東地方にも広がっていったのだそうですが、
江戸時代のある時、久右衛という小麦蔵の管理人が、小麦粉を腐らせてしまったのだそうです。それを放置していたある時、江戸に飢餓が襲い人々は飢えに苦しむことになってしまいました。そこで、腐っててもしょうがないだろうということで、この小麦を水に溶かして練ると・・・。
なんと、あの葛餅そっくりの食感ではないですか!

ということで、関東のくず餅というのは小麦を2年ほど放置して醗酵させた粉を練って作るものが主流なのだそうです。
そんで、同じくず餅でも久右衛の名前にあやかって「久寿餅」と書くのだそうです。
こういう当て字の上手さや発想は日本人が言葉遊びが大変上手だというのがよくわかりますよね。
こういう言葉の奥深さが言語の難しさに繋がっているのでしょう。
外国人はもちろん、同じ日本人でも若い人はなかなか上手に扱えないほどの難易度なんです。きっと。

「最近の若者は言葉遣いがなっとらん!」というグチは大昔からずーっと続いてますからね。



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