形を伝える難しさ、空間認識能力。 - 住宅設計・構造全般 - 専門家プロファイル

杉浦 繁
Atelier繁建築設計事務所 代表
愛知県
建築家

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対象:住宅設計・構造

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形を伝える難しさ、空間認識能力。

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空間認識能力・・1





部屋の形とか建物の形って図面だけ見てもよくわからないことって多くありませんか?

これって実は空間認識能力っちゅうもんがあるかないかってことなのだそうです。




ウィキペディアによると。

空間認識能力とは・・


物体の位置・方向・姿勢・大きさ・形状・間隔など、物体が三次元空間に占めている状態や関係を、すばやく正確に把握、認識する能力のこと。

なのだそうです。



難しくて何言ってるのかわからん?




どうゆうことかっちゅうと・・


球技等で狙った場所にボールを当てることや、飛んでくるボールを掴むこと、もしくは二次元に描写された地図を見て、その地形の構造を把握する能力。

だそうです。





実は、我々の商売にはこの空間認識能力というのものが絶対に必要です。

これのない人は建築家や設計士にはなれません。


ま・・

けっこうない人もいるようですが・・


プロと素人の差というのはこれがあるかないかだといっても過言ではない。

我々はこれを手に入れるために訓練・経験、昔だと修行をつんできたのです・・





どうゆうことか?っちゅうと・・


ようするに二次元で描かれている図面などをながめることで、その部屋の形や建物の形を頭の中にイメージ出来る。

あるいはその逆で、頭の中にイメージした空間や造形を2次元の図面に表現出来る。

ってこと。



つまり形がわかること。





実は・・

建築家や設計士だからといってこの空間認識能力に優れているとは限りません。


プレゼンや企画書や設計図ではやたら綺麗に見えるのに出来上がった部屋や建物はなんか妙?

なんてのは非常に多いのですが・・


これはデザイナーとしては優秀なのですが空間認識能力に欠けているからということが多い。

ま、若い人に多いパターンです。




つまり頭の中に空間や形としてのイメージが出来ていない・・

平面的にしか形が見えていない・・


のでそういうことになります。




建築に携わっているからといってみんながこの能力に長けているわけではありません。

大工さんや現場監督さんにいたってはない人の方が多いのではないかとすら思っています。


実際に作ってはいますが、そういう訓練などはほとんどしていませんから・・




なので、現場では・・

形を実際に作る人達に正確に伝えなくてはいけません。

平面と立面と断面だけで形をわかってもらわなければならない。


どおゆう形になるのかを。




設計図では凝った形などは理解してもらうために・・


いろんな方向からの立面を何枚も描いたり少しずれた位置でいくつもの断面を描いたり、その部分の詳細を描いてみたり・・


などして形を示します。




それれでもうまく伝わらない時は・・


パースを見せたり。

模型を見せたり。

スケッチで示したり。



これがけっこう難しい!




そして・・


これはお客さんに対してもまったく同じことなのです。

お客さんも素人なのですから・・



わかってもらうために・・

あの手この手の四苦八苦!

です。




う~ん?


なんかちょっと俺って何様?って感じになってしまいました・・

ごめんなさい・・


だから私がどうかってのは別の話として読んで下さいね。








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