「え?マネジャーでもそんなことがあるんですか?・・・・そうなのか・・・」
ちょっとビックリしたような顔をしたのは、あるチェーン店の店長。最近、店の売上げがかんばしくなく、マネジャーが来るたびにどう言い分けしようかとドキドキしている新人店長です。
今日はそのマネジャーが訪店する日。いつものように不安な気持ちで、マネジャーの話を聴き始めた店長は、マネジャーの口から出た意外な言葉にビックリしたのでした。
「今日は社長との面談の日だったんだ。で、社長からの最初のひと言・・・・驚いたなあ~『〇〇さんは、最近チョット疲れ気味ですか?肩が少し下がっているように見えます。』と言われたんだよ。」とおもむろに話し始めたマネジャー。店長は、てっきり売上げの話をされると思って緊張して身構えていたのですが、マネジャーが自分の話をし始めたので、へえ~ット思って聴き始めました。
「社長がおっしゃるにはね、僕が肩を落として猫背気味になっているので、調子が悪いのかな?と思ったんだって。体調は悪くないんです。でも、直属の上司、部長とね。上手くコミュニケーションが取れなくてイライラしていたんだよ。その気持ちを見抜かれたんだろうね。さすが社長だね・・・」
「え?マネジャーでもそんなことがあるんですか?・・・・そうなのか・・・」店長は、抜群のコミュニケーション力を持っていると尊敬しているマネジャーが、上司である部長と上手くコミュニケーションが取れないと嘆くなんて思いも寄らないことでした。で、冒頭の言葉になったのです。尊敬するマネジャーでもそう言うことがあるんだ。新人店長は、なんだか安心したような顔をして、今度は自分から話をし始めました。
「実は、私もスタッフと上手く話が出来ないんです・・・特に最近売上げが下がってきてからは、イライラして、スタッフ達からも避けられているような気がするんです・・・」
「なるほどね。僕と一緒だね。だったら僕と同じように、今の気持ちをスタッフに話してみたらどうかな?」
「そうですね。私がマネジャーもそうなんだと思ったのと同じように、スタッフも私の気持ちを伝えると何か感じてくれるかも知れませんね。」
上司が「弱音を吐く」・・・・原則的には、あまりよいことではありません。また、コミュニケーションが上手く言っていないときに、自分の想いを一方的に伝えるのも、あまり効果的ではありません。しかし、それは時と場合によりけりです。たまには良いんです。一生懸命にやっているんだったら部下はそれを見ています。チョットイライラしてしまって歯車がかみ合っていなかっただけです。上司も人の子だと思えれば、歯車はかみ合い始めます。大丈夫です。
もしも、チョット自分がサボっていたな・・・と反省しているのならば、その気持ちで本音を伝えれば良いのです。言った後は自分も本気スイッチが入るでしょう。いえ、間違いなく本気モードになります。それは、ちゃんとスタッフにも届きます。大丈夫です。
たまには、部下に「弱音を吐く」のも良いのです。
いつも強がっている必要はありません。
たまには・・・だけどね!
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