ネット通販に進出したのに売れない・・・ - ITコンサルティング全般 - 専門家プロファイル

岡本 興一
ウィジット株式会社 代表取締役
ITコンサルタント

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閲覧数順 2024年06月19日更新

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ネット通販に進出したのに売れない・・・

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中小企業のIT化 よくある失敗事例
ビジネスの環境はどんどん厳しくなり、昔ながらのビジネスのやり方では、生き残れなくなってきた会社が増えています。
特に、大手取引先に頼っていた中小零細企業は、大手企業の経営方針転換や、景気による受注減等により、新規取引先の開拓に迫られているところが少なくありません。

そうした環境下で、インターネットを活用しようという動きは自然なものであると思います。

そうした中、「インターネットの活用」=「インターネット通販」と考え、ネットショップを開店するという企業も少なくありません。

しかし、この考え方は非常に危険です。

インターネット通販は、「通信販売」というビジネスを新たに立ちあげることになります。
通信販売は、非常に多くのノウハウが必要ですし、手間もコストもかかります。
インターネットだから、コストはかからないという思いこみをしている方が非常に多いのですが、とんでもない誤解です。

インターネット通販を行うということは、集客を行わねばなりません。
ホームページを見ただけで買ってくれる人を集めねばならないので、集客のノウハウが必要です。

リアルな集客よりもインターネットを使った集客にかかるコストは、非常に低いのは事実ですが、比較論であって、集客にはそれなりのコストが発生します。
なにより、広告をうたなければ、集客はできないと考えるべきです。

販売先を開拓するために広告を出稿した経験のない企業が、簡単にお客を集めることのできる広告を出せるわけはありません。

また、注文が来た時の対応、発送、集金の業務はもちろん、返品やクレーム対策等、通販を今まで行ってこなかった事業者にとっては、想像もつかない業務が発生します。


すなわち、インターネット通販は、「ホームページ上に店を作ること」は非常に低コストで実現しても、その店にお客を集め、買っていただき、お金を回収するという「ビジネスとして成立させる」ことは、並大抵のことではできないのです。
これは、新しい販路を開拓するということでもあります。全く新しい事業を立ちあげるつもりで、先行投資を行い、ノウハウを蓄積しなければ、成功しないのです。


「インターネットの活用」=「インターネット通販」と考えるのではなく、まずは、「インターネットの活用」=「インターネットを使った集客」と捉えるべきです。
自社のことを知ってもらうこと、問いあわせをいただくことに注力する方が、そこに必要な人的資源、コストから考えても、多くの企業にとって、現実的なのです。

集客のノウハウが構築できた時、次のステップで「インターネット通販」に進出するかどうかを考えればよいのです。

巷ではインターネットを使って無料でビジネスを成功させたとか、お金がバンバン儲かるという本が売られていますが、そうした情報に惑わされることなく、目的を絞り込んで、本気で取り組まなければ、インターネットの活用は成功しないのです。

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岡本興一