- 秋葉 忠夫
- 秋葉建設 代表取締役
- 千葉県
- 工務店
対象:新築工事・施工
木と漆喰の家 木の寿命は千年超?
2012年テレビ東京で放送されたカンブリア宮殿という番組に
古材グループ代表 井上幸一氏が出演しました。
その際、私が300年前に使われた古材と、新しい材(写真・右)
ヤング係数を計測して比較するという実験をさせていただきました。
数値は300年前の古材のほうが大きかった、つまり強かったのです。
木というのは、腐朽菌やシロアリ被害などを受けない状態に
保たれていれば千年を超えてなお健在なのです。
それは、古民家に使われた材が、さらに古い解体された建物から
流用されていることがしばしば見受けられることからもわかります。
ここでは小原二郎先生の講演の一部を掲載させていただきます。
講演 小原二郎教授 千葉工業大学
「木のよさと日本の木の文化」より
法隆寺の古材は新材よりも強い?
住宅産業研修財団 コミュニケーション・プラザでの講演 レポートより抜粋
1400年経った法隆寺の古い柱と新しい檜を比べて、どちらが強いかと聞かれたら「それは新材の
ほうさ」と答えるにちがいありません。だがそれは正しくない。
なぜかと申しますと、木は切り倒されて200年から300年の間は、強さや剛性がじわじわ増して2・3割も強くなって、その時期を過ぎてのち、ゆるやかに下がっていく。その下がりカーブのところに法隆寺材は位置していますから、新材よりもまだ一割くらい強いんです。その代わりに古くなると硬くてもろくなります
バイオリンは古くなると音が冴えるといいますが、それは上述の材質の変化で説明することができます。使われている材の剛性が増しますから音がよくなるのです。したがって音色がよくなるのはある時期までです。オールドバイオリンほど音がいいというのはそのせいで、よくなるのは
永久的ではありません。
これは、私の学位論文です。これをいまから40年前に発表したときは、「実験が間違っているのではないか」とか「おかしい」とか、たたかれたんです。
しかし私の本がその後中学校と高等学校の国語の教科書になって、すでに十数年経ち、一千万人以上の生徒がそれを学びました。その後に、電子顕微鏡による研究や結晶学の研究でその考え方が正しいことが証明されましたので、今では疑う人はいません。(小原二郎教授)
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伝統的な工法や建物がお好きな方に是非お勧めします。
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秋葉建設株式会社 http://www.woody-akiba.com
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