- 大村 貴信
- イーエフピー株式会社 ファイナンシャルプランナー、相続FP
- ファイナンシャルプランナー
対象:保険設計・保険見直し
一昨年の4月10日朝、お客様の一人が天に召されました。
2月はじめにお電話がありました。
「保険のことで聞きたいことがあるので病院まで来てくれませんか?」
病院?入院されるような病気か?そんなことを考えながらお花を買って向かいました。
病室の扉を開けたとき、椅子に座っているご夫婦がいました。
「休みの日にすみません。」
「実は、ガンやねん。余命三ヶ月やって。笑けるやろ」とお二人がおっしゃいました。
私は絶句でした。
「ところで私の保険ですが・・・・」とご主人様がおっしゃいました。
そこをさえぎるように奥様が、
「大村さんに設計してもらったとき、病気に立ち向かえるようにして頂いたんですよね?!」とおっしゃいました。
私は、
「そうです。ガンにも対処できるようにしてあります。」
ご主人様は、
「今私が死んだらいくら保険がでるのですか?」
私は、
「○○○○万円です。ご家族の今後の夢や目標を叶えるのに十分な設計をしました」
ご主人様は、
「良かった」と笑いました。
それから約2ヶ月の闘病生活で、私は毎週病院にお見舞いに伺いました。色々なことを語ってらっしゃいました。ご自分の幼少のころ、私の営業活動のことも心配してくださったり、ご家族、お子様について・・・・・
免疫療法も取り入れました。
病状が悪化してきた中で息子さんの野球の練習を車椅子で見に行かれ、
「うまくなったなぁ」と初めて息子さんを褒めたそうです。今まで厳しいお父さんでした。
病室でも厳しくご指導されてました。その時だけは、誰よりも優しいお父さんでした。
4月になり長女の娘さんが中学入学となりました。入学式に出れなかったお父さんに病室で制服姿をご披露されてました。このときはとても元気で、いよいよ回復するのではと期待をしてました。
ところが、その2日後から容態が急変し、4月10日に天に召されました。
その長男の子が今年高校に入学。野球の名門校へ夢を叶えるために入学。しかも入学式は
4月10日。あの日と同じ桜舞い散る雨の中。しかし、午後から晴れてきました。
奥様と不思議なもんやねぇとお話しました。命日に入学式なんて。
私はご家族に伝えます。伝えつづけます。
生命保険に込めたご家族への愛情を。
自分ができないことを保険を通して夢を叶え、目標に向かってほしいとおっしゃっていたことを。
感謝。
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このコラムの執筆専門家
- 大村 貴信
- (ファイナンシャルプランナー)
- イーエフピー株式会社 ファイナンシャルプランナー、相続FP
保険の目的は給付をもらうこと。だから一生のお付き合いをしたい
「保険は人間の気品の源泉である」と福沢諭吉先生が「西洋事情」という著書で紹介された保険は、誰かの役に立つ・愛のある商品です。貴い真心とゆうきをもって夢に向かってお客様と一緒に保険を設計してまいります。