- 須藤 利究
- 有限会社RIKYU・コンサルティング 代表取締役
- 経営コンサルタント
対象:経営コンサルティング
- 戸村 智憲
- (経営コンサルタント ジャーナリスト 講師)
『表面金利と実質金利』それは何という感じですかね。
安い金利で借りられている・預金担保を取られているという
経営者の方、一度計算してみるといいですよ?
表面金利は返済予定表に書かれている金利ですね。
本当の金利(実質金利)とは、仮に1億円を3%で借りている
とします。
担保に取られている預金が2000万金利0.25%だったと
します。
返済を考えないと支払う利息は年間300万円
預金の受取利息は5万円 差額は300―5=295万円
となります。
預金担保を返済したとすると借入残高は8000万円
295万円÷8000万円=3.68%で借りている
計算になります。
担保に入っていない預金を引き出しにいっても、
融資担当者に止められることもありますよね。
預金をしてあるから金利が安いなんて思っている。
そうなんです。「みなさん」もう時代は変ったのです。
それと自分で申し出ない限り、決して金融機関は金利を
下げない。黙っている人は損をする仕組みになっているのが
金融機関です。
金融機関にとっては、うるさい人が得をしることになるのです。
本心は面倒くさいと金融機関は思っているはずですが。
今は個別の会社ごとに信用リスク(早く言えば倒産する危険性)を
計算しランク付けして、今年の最下限金利や貸出方針が決まる時代
なのです。つまり一定の金利以下には下げられないけど、
それより上はOKという話です。
今は金利も決算内容により、融資の可否や金利が決まる時代です。
売上も利益も順調な企業には関係ないかもしれません。
しかし中小企業には、なかなか暖かい春の陽射しは差しませんね!