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閲覧数順 2016年12月02日更新

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京大山中伸弥教授のiPS細胞の知財戦略

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京都大学山中伸弥教授の人工多能性幹細胞(iPS細胞)は今や日本全体で話題になっている。

土曜日には、バイエル薬品の研究員桜田一洋氏が山中教授よりも先にヒトiPS細胞の作成に成功していたというニュースが流れ、翌日には山中教授が記者会見をして、山中教授の以前の特許出願にヒトのことも書いてあるのでそれで押さえられるから問題ない、というようなことを話している。

だが、山中教授のiPSの技術が特許でどこまで守れるのかは今後の特許出願戦略次第、と思われる。
なぜなら、山中教授の遺伝子セット以外の遺伝子セットでもiPS細胞が誘導できるという報告がある。
山中教授自身、細胞をリセットする遺伝子は他にもあるだろう、と考えている。

だとすれば、そういう遺伝子セットをどれだけ網羅的に早く同定し、特許化するかが一つの勝負になる。これができれば競走上かなり有利になる。

だが、そうしてほとんどの遺伝子セットを権利化できたとしても、1つでも別のやり方でできることがわかれば、それらの遺伝子セットを権利化してもそれらの権利で別のやり方を押さえられるかが問題になる。つまり、1つでも抜け穴があれば特許で完全に押さえることはできない。

そうすると、今回の話ではいかに広くて強い特許が取れるかが非常に重要な問題になる。日本でもエース級の弁理士が全力をかけて保護すべき戦略的な技術であるが、担当弁理士がその出願に通常よりも多くの時間をかけ、高額の出願費用を請求できるかどうかは不明であるが、是非そうしてもらいたいものだ。

ノーベル賞になる可能性のある、世界でも最高レベルの技術なのだから、田中耕一さんのような特許上の失敗だけはしないでもらいたい。
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