「相手軸な話」㊴いつもと違うとすぐに確認する

「今日は体調が悪いんですか？大丈夫ですか？」

先日、毎週通っているジムの帰り際に受付のＹさんが、私にかけて下さった言葉です。
彼女は、トレーナーではありません。ですので、トレーニング中の私の様子はわかりません。ずっと受付コーナーにいるので、私と接する時間はほんのわずかです。そのＹさんが、私にこのように声を掛けて下さったのです。

「え？どうしてですか？疲れているように見えますか？」私は思わず彼女に聞きました。
「はい、いつもならば、ウォーキングマシンをされてからお帰りになるのに、今日はされなかったから・・・どうされたのかな？と思ったんです。」
うわ～よく見ているもんだ。

でも、私は体調が悪くて、ウォーキングマシンを休んだのではありません。
ジムの後すぐに、仕事が入っていたので、時間が無かったのです。
彼女は、そんなちょっと焦っていた私の様子を見て、いつもとの違いを感じたのでしょう。

確かに、Ｙさんは、他の受付担当者とひと味違います。
毎週計測している体重や血圧、体脂肪などのデータの記録用紙が一杯になると、コピーして渡してくれるのです。
以前、ある会員が、彼女にデータのコピーが欲しいと言ったのを聞いて、私も欲しいとお願いしたのをずっと覚えているのです。

また、このＹさんだけは、歴代受付担当の中で唯一、会員さんが帰るときに、受付カウンターの外に出て、丁寧にお見送りをしてくれます。予約をしているから、来週も来るのですが、予約制では無かったとしても彼女がいたらまた来たくなる、そんな再来店誘発パワーを持っています。

そんな姿勢の彼女にも最近後輩が出来ました。新しいスタッフです。
未だ新人の彼女ですが、Ｙさんの影響をかなり受けています。

そして、昨日は、この新人さんが受付にいました。
彼女も、私が帰るときに、Ｙさんと同じように受付コーナーから出てきてお見送りをして下さいました。
さらに「今日は風がかなり強く吹いていますから、お気を付けてお帰り下さい。」と言ってくれました。
素敵な先輩の影響を素直に受ける新人さん。彼女もまた、素敵なスタッフに育っていくことでしょうね。

Ｙさんが、何故こんなに丁寧でよく気がつくのか？
新人さんは、Ｙさんからどういう指導方法によって、影響を受けたのか？
次回、ジムの日に、ちょっと聴いてみようと思います。

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