- 中村 英俊
- 株式会社第一広報パートナーズ 代表取締役 広報コンサルタント
- 東京都
- 広報コンサルタント
対象:広報・PR・IR
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
- 中村 英俊
- (広報コンサルタント)
報道を得ようと日々メディアにアプローチするものの、なかなか成果に結びつかないのが現状であり、これは永遠の課題だろうとも思います。
しかし数は多くはないものの、特にプレスリリースを出したタイミングではないもののメディア側から質問、問い合わせを頂くことがあります。
これはまとめ記事など記者が具体的に記事をイメージした上での問い合わせであることから露出につながりやすい状況と言えますが、記者の要望に応えられることが大前提となります。
まず問い合わせ元のメディア側の状況により対応はまちまちです。日刊紙なのか週刊紙誌なのか月刊誌なのか、またはテレビなのかにより回答期限も違ってきます。同じ質問でも今日の18:00までに回答せねばならない場合と、翌日中で良いという場合とでは対応の仕方は雲泥の差があります。テレビなどでは即答せねばならない時も少なくありません。
ここで大事なのは質問者側の欲しいタイミングを必ず確認した上で適時対応していくことです。社内事情で対応には1日かかるという状況を押し付けるようではなかなか報道を得ることは難しいと言えます。
加えて重要なのが回答のクオリティです。
記者が望んでいるのは”書けるネタ”です。そのため記者に解るように回答するのでは聊か足りず、そのメディアの読者や聴視者に対して解る様に回答することが重要です。そのため正確性の確保という意味でも口頭のみの回答は避け、できる限り書面にて回答することが望ましく、聴視者への補足資料という視点での構成が大きなポイントとなります。
そしてもうひとつ大事なのが答えられない場合の対応です。
応えられないというケースには幾つかのパターンがあります。業界では盛り上がっているものの当社ではやっていない、当社もやってはいるが大した力も入れていない、準備は行っているが言える状況ではない、当社の恥部なため避けて通りたいなど。
状況により対応はさまざまですが、大事なのは言える範囲で答えられない理由を迅速にこたえること。時間だけ引っ張って答えないなどは最悪です。個別には答えられないが、業界での状況が解るような資料を提出するなども時としは必要です。
大事なのは今回は答えられなくとも、報道には結びつかなくとも、今後の取材先候補に入るっていることが重要です。記事には書けなかったが、また何かの際は問い合わせたいと思わせられるかで、まとめ記事に入れるか否かが大きく変わってきます。
単なる回答できないひとつの質問であっても永い目で見た上での対応が重要です。
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