- 杉浦 繁
- Atelier繁建築設計事務所 代表
- 愛知県
- 建築家
対象:住宅設計・構造
出来ないのよ・・2
機械が変わりにやってくれることによって非常に便利で正確なこと・・
その典型的な物にワープロがあります。
ワープロと言っても何もWORDや一太郎などのワードプロセッサだけのことではありません。
今やパソコンの入力もスマホもメールもみんな機械で文字入力を行います。
ちょっとした書類も計算もメールもネットも携帯もナビも何もかも機械で入力です。
そう・・
CADもです。
その・・入力って奴なのです。
一昔前、といってもほんの15年~20年前までは設計図というのは手で紙に鉛筆やシャープなどで描くものでした。
そう、図面には線だけでなく文字もいっぱい書き込みます。
そんな文字も手で書き込むものでした。
設計事務所にはいった若者はまず、そんな線と文字の書き方の練習をさせられます。
A1とかA0のでかい図面が真っ黒で書き込むところがなくなるまで線や文字を書き込む練習をしたものでした。
これが出来るようにならなければ図面を描くことなどできるわけがなかった・・
今やそんなことは全て機械がやってくれます。
そういう意味では設計というものに非常に入りやすくなっています。
図面を描く技量がなくても設計が出来るからです。
知らない文字でも難しい専門用語でもどんな漢字なのかなど全て機械が知っていますから、辞書さえ入れれば何でも勝手に出てきます。
勉強中の若者がその言葉を知らなくても打てば勝手に出てきます。
意味など知らなくても書けてしまいます。
たとえば・・
ボーリングによる標準観入試験で原位置試験を行い、サンプラーを動的に貫入してN値を求め、砂質土の締りや粘性土の硬さの度合を判定した上で地耐力を確定しサンプリングしたサンプルと共にボーリング柱状図を提出すること。
なんてのも・・
ボーリングも標準観入試験も地耐力も柱状図もまったく内容なんか何のことか知らなくても漢字なんかわからなくても辞書さえはいっていれば機械が勝手に書いてくれるのです。
で・・
そんな文字を手で書くことがない。
結果・・
手で書く必要が出てきたときに書けません。
読めるのです、みんな・・
でも、書けない。
読めても書けない。
人に最近の若者は計算できないとか言っていますが・・
偉そうにこんなことを書いてる私もまったくそのご多分に漏れず書けません。
みなさんもそうではありませんか?
便利な機械っていいんだか悪いんだか?
なんて思います。
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