飯田  裕(歯科医師/医学博士)- コラム「歯科のレントゲンは本当に安全?Ⅹ線写真と被爆について」 - 専門家プロファイル

飯田  裕
患者さんの性格や体質に合った「オーダーメイド治療」を提供

飯田  裕

イイダ ユタカ
( 茨城県 / 歯科医師/医学博士 )
つくばオーラルケアクリニック 開設管理者/院長
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歯科のレントゲンは本当に安全?Ⅹ線写真と被爆について

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2012-09-15 19:20

 

1.歯医者のレントゲンは危険? レントゲン写真のメリットとリスク

 

 東日本大震災以降、日常生活における放射線被爆(被ばく)についての関心が高まり、特に小さなお子様の保護者の方や、妊婦さんなど、気を使って過ごされている方も多いのではないでしょうか?

 

 

 

 歯科治療ではレントゲン写真やⅩ線CTなどの検査は、的確な診断に欠かせないものですが、あれ以来、

 

「どのくらい被ばくするのか?」


「レントゲンは本当に安全なのか?」

 

 などの安全性に関するご質問を受けることが増えました。

 患者さんの中にはかなりナーバスに考えてらっしゃる方もおられ、どこで仕入れた知識からなのか「レントゲン写真はお断り!」と拒絶される方までいらっしゃいます。

 もし写真が撮れないと、私どもは「じゃあ~、とりあえず削ってみっか?!」って感じで、勘だけで治療しなければならなくなります(笑)。 

 

 そこで皆様に安心して治療を受けていただけるように、歯科におけるⅩ線写真撮影についてご説明申し上げたいと思います。

 

よく見かける歯医者の宣伝文句「なるべく削らない」の不思議 http://profile.ne.jp/pf/yiida/c/c-154498/ 

 

 

2.歯科のレントゲン撮影の被曝量とは?

 

 まず、歯科におけるレントゲン撮影時の被ばく量は決して高くはなく、日に数枚程度の撮影であれば、ほとんど気にする必要はないレベルと言われています

 ご参考までに当院のレントゲンの放射線の量と、日常生活における自然放射線の量を比較すると

 

1人あたりの宇宙や大地からの自然放射線(世界平均)=年間2.4ミリシーベルト

・国際線旅客機で東京⇔ニューヨークを旅行した場合=0.2ミリシーベルト

・胸部X線写真撮影=0.05ミリシーベルト

・歯科パノラマX線写真(あご全体の撮影)=0.015ミリシーベルト(最大値)
・歯科デンタルX線写真(1~2本の歯を小さなフィルムで撮影)=0.006ミリシーベルト(最大値)

 

という具合です。 

 

 

「歯科用CT完備」ならインプラントはホントに安全? http://profile.ne.jp/pf/yiida/c/c-131044/

 

 放射線の質的に医療用の放射線と自然放射線は異なるため、単純な比較はできませんが、さらに防護用のエプロンの着用すればまずほとんど影響はないと思います。

 

 但し、避けられる放射線被ばくは防ぐべきだと思いますので、妊娠中の方はデンタルX線写真のみの撮影にしておく方が好ましいでしょう。妊娠の可能性がある場合は、一応は担当医やスタッフに申し出ていただいた方がよろしいかと思います。

 

 

つくばオーラルケアクリニック(歯科・口腔外科) JR常磐線荒川沖駅より徒歩5分
公式HP http://www.tsukuba-occ.com/
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