寺岡 孝
テラオカ タカシグループ
おすすめコラム
- 金利の仕組み、住宅ローン商品の選び方、住宅ローンの審査基準などを伝授!
- セミナーで10%の増税前の注文住宅の買い方お教えします!
- 【はじめてマンション買う方 必見】マンションの契約前に契約書や重要事項説明書をチェック!
- ハウスメーカーや建築家の注文住宅の契約前に契約書や設計図書をプロがチェック!
- 【9/20 セミナー開催】消費増税前の注文住宅購入のポイントを伝授!
- 10年超の火災保険はなくなる??
- 【9/20 セミナー開催】10%の増税前の注文住宅の買い方お教えします!
- ハウスメーカーなどの注文住宅の解約などに関するご相談 受付中!
- 失敗したマンション投資から抜け出したい方法が知りたい方 必見!
- 生命保険会社が販売する個人年金保険は本当にお得か??
住宅ローンの繰り上げ返済は本当に得する??
-
■住宅ローンの繰り上げ返済はしてはいけない??
住宅ローンの相談があった。
繰り上げ返済をして早く完済したい。
確かにローンを返済すれば身軽にはなるが、個々によっては家計が成り立たなくなる。
FPの方々が気安く「繰り上げ返済で何百万円得する」とか「定年までに完済するには繰り上げ返済するべき」など繰り上げ返済
を推進する。
しかしながら、繰り上げ返済したために家計が苦しくなってしまう場合もある。
例えば、教育資金が不十分な場合。
そんな家計でも繰り上げ返済が優先したらどうなるか?
子どもさんの教育資金。
特に、大学の費用は馬鹿にならない。
私立か公立によってもその額は異なる。
また、理系、医科歯科系にいけば大幅な差がある。
文科省のデータにはその平均額の詳しい額が明記されているが、大学に行くための費用をざっくり子どもさん一人あたり500万
円程度の学費がかかると考えてみる。
子どもさんが二人になればおよそ1,000万円かかるということだ。
さて、この学費、どう準備したらいいのだろうか?
両親や祖父母からの援助、自分らでの貯蓄など、その方法はさまざまだ。
よく「子どもが生まれたら学資保険に入れ」といわれるのも然り。
月2万円の貯金で18年間貯めた場合、432万円。
これでも500万円にはならない。
二人なら月4万円の貯金でも間々ならない。
しかも18年間、毎月4万円をとなれば大変だ。
こんな状況でローンの繰り上げ返済は可能だろうか?
甚だ疑問である。
また、晩婚カップルで子どもさんが生まれると、中高の私学傾向が強いとされる。
そうなれば、ますます教育資金は増えるばかりだ。
それに加えて、都心の住宅購入を希望している。
共働きなら何とか買えるので、購入してしまうと家計は厳しさを増す可能性が高い。
こうして考えてみると、むやみに繰り上げ返済はしない方がいい。
税制改正後には所得額にもよるが、ローン控除も4,000万円が上限で1%の還付が10年間はある。
この還付額は意外と大きいので、有効に利用すべきだ。
住宅購入前に十分な教育資金があればいいのだが、購入後にこうした資金を貯めなくてはならない家計の場合には、繰り上げ
返済は決して有効ではないことがわかる。
さて、自身の家計はどうだろうか?
繰り上げ返済は安易にしない方がいいかもしれない。
■ローン破たんにならない為の晩婚カップルの住宅ローン個別相談
■詳しいお問い合わせ
電話:03-6202-7622
このコラムに関連するサービス
来るべき金利上昇に備え住宅ローンの見直し方を伝授します!
- 料金
- 10,000円
昨今は住宅購入後もとりわけお金がかかる時代。住宅ローンを見直し、借り換えすることで子どもさんの教育費や老後の資金づくりをアドバイスいたします。
例えば、住宅ローンの借り換えをフラット35で行うポイントもお伝えします。