齋藤 めぐみ(キャリアカウンセラー)- コラム「クローズアップ現代「正社員への狭き門」」 - 専門家プロファイル

齋藤 めぐみ
最後に決めるのは自分。人生に迷ったときのキャリアカウンセラー

齋藤 めぐみ

サイトウ メグミ
( キャリアカウンセラー )
キャリアカウンセラー/キャリアコンサルタント
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クローズアップ現代「正社員への狭き門」

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キャリアカウンセリング 就職活動(新卒) 2009-05-20 00:00
http://www.nhk.or.jp/gendai/
↑NHKのサイトです。

5月19日(火)の特集は「正社員への狭き門」ということで、
去年の売り手市場とは激変し、採用がかなり厳しい今年について
銀のアンカー、ドラゴン桜などでおなじみの三田紀房さんが
コメントされていました。

おっしゃっていることはもっともですし、
銀のアンカーを読んでいるとかなりリアルなことが
たくさん書かれていることも事実ですが、
「業界を絞りこんで、深く業界研究しよう」というのは
よほど、「やりたいこと」が明確であったり、
専門領域があるなどではない限り、逆に可能性をつぶすことにも
なりかねないと私は思っています。

それよりも、もっともっと自身の自己探求やヒューマンスキルの習得、
異文化とのふれあい、幅広い年齢層との交流など、自分の力を
高める方が私はよいと考えています。

もちろん、そのうちの一つが知識だったり、業界研究でもいいのですが、
それだけに絞ってしまうと、混乱する学生が増えるのも事実です。

「僕に合う業界ってどんな業界ですか?」とか、
「その業界に就職するのではなく、どんな仕事をするか?が大事です」とか、
学生にとって、業界ってそんなに大事なのでしょうか?

今日のテレビのテーマが
「即戦力を採用したい企業が増えている」というものだったので、
「業界研究を深めましょう」ということだったのだとは思いますが・・・。

私たち大人ができることは、とにかく学生たちに「生きる力」を
身につけさせることではないでしょうか?

正社員雇用がされなかったとしても、自分自身でどう生きるのか
選択できる力の方が私は大事だと思っています。

私自身も超氷河期で内定がもらえませんでした。
就職活動の仕方すらよくわからないまま、
どこを受けても落ちる・・・・途中で考えました。

私は何のために就職活動しているのか?と。

そしてある日、決めました。
「音楽の道に進みたい」と。
もちろん、周り中、大反対でした。

でもそのとき真剣に考えて、「どうしてもやりたい」と両親を説得し、
専門学校に通うためのお金を借り、アルバイト、学校、ヤマハのレッスン、
練習・練習・練習の日々。
学校を出てもアルバイト三昧。

そんな中でアルバイト先だったリクルートエージェントで
仕事の楽しさややりがいに目覚め、2001年、正社員として25歳で
ソフトバンクBBに採用されました。
音楽の道があきらめられたのも真剣にやりきったからだと思っています。

内定が出なくて、自分について真剣に考え悩み、
絶望の中から本当にやりたいことを選択し、
やりきった実感を持つことができたとき、
自分の目の前が拓けて、働くことの楽しさを感じられたんです。

だから、今年は本当に苦しい就職活動だと思うし、
内定が正社員として取れないかも知れない。

でも人生は終わったわけではなく、そこから始まるんだということを
今の学生たちに伝えたいと思っています。

5月30日(土)、千葉の大学生たちに、まずは伝えに行きます!
来てくださる方は、楽しみにしていてくださいね。

http://chiba-gakushu.jp/event_kouza/kurashi/kurashi_0901t.html
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