田尻 健二(心理カウンセラー)- コラム「怒りと自律神経失調症・心身症的症状@バイオエナジェティックス」 - 専門家プロファイル

田尻 健二
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田尻 健二

タジリ ケンジ
( 東京都 / 心理カウンセラー )
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怒りと自律神経失調症・心身症的症状@バイオエナジェティックス

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心理療法 バイオエナジェティックス 2011-01-01 00:33

前回のコラム「怒りの抑圧から怒りの自覚への変化@夢分析」の続きです。

 

怒りの自覚とともに自律神経失調症・心身症的な症状が急速に改善:

前回の夢分析のコラムの最後にも書きましたように夢分析の結果これまではさほど不快に感じられなかった些細なことに対しても怒りを感じるようになってしまいましたが、その反面ここ2ヶ月の間ずっと悩まされ続けていた原因不明の肩こり・冷え症・発熱・冷や汗のような発汗・耳鳴り・慢性疲労などの自律神経失調症のような症状を伴った心身症的な症状が急速に改善していきました。

これはどういうことなのでしょう?
怒りの抑圧が自律神経失調症・心身症的症状の原因だったということなのでしょうか?
抑圧されていた怒りの自覚と自律神経失調症・心身症的症状の改善が同時に起こったということは、少なくても何らかの関係がありそうです。

ここで抑圧されていた怒りの自覚と自律神経失調症・心身症的症状の改善との関係を説明できるようなバイオエナジェティックスとプロセス指向心理学という二つの心理療法のことが頭に浮かびました。
今回のコラムではバイオエナジェティックス理論による抑圧されていた怒りの自覚と自律神経失調症・心身症的症状の改善との関係について書かせていただきます。

 

アレクサンダー・ローエンのバイオエナジェティックス理論:

バイオエナジェティックスとはアレクサンダー・ローエンという精神科医の開発したボディーワーク(体に働きかける心理療法)によって うつ病*などの精神疾患の症状改善を目指す心理療法の一つです。

*アレクサンダー・ローエン氏は精神科医としてボディーワークをうつ病の治療に取り入れ、なおかつ一定の効果を残したために注目されました。

このバイオエナジェティックスの理論によれば怒りなどの感情が抑圧されると、その感情が特定の体の部分に閉じ込められ(ブロックされ)その結果、様々な精神的・身体的な症状が引き起こされると考えられています。
ですから私の身に起こった怒りの自覚とともに自律神経失調症・心身症的な症状が改善した出来事も、このバイオエナジェティックス理論によって説明がつきそうです。

 

抑圧された怒りは肩に閉じ込められる:

では私の身に生じていた自律神経失調症・心身症的な症状についてバイオエナジェティックス理論に基づいて考察してみたいと思います。

バイオエナジェティックス理論によれば抑圧された怒りの感情は肩の部分に閉じ込められるそうです。
確かに怒りを感じているときには肩の辺りの筋肉に力が入って緊張しているのが分かります。
このブログをご覧いただいている皆様も、よろしければ腹が立ったときの出来事を思い出していただき、そのとき体のどの部分が緊張して(力が入って)いるのか確かめてみていただけませんでしょうか。
おそらく握り拳を握り締めると同時に肩の辺りに力が入って緊張しているのがお分かりいただけるのではないでしょうか。
俗に「怒り肩」という表現がありますが言い得て妙だと思います。

 

肩に閉じ込められた抑圧された怒りが生み出す肩こりをはじめとした自律神経失調症・心身症的症状:

あくまで一つの仮説に過ぎませんが、バイオエナジェティックスの感情と体との関係についての理論を借用致しますと、抑圧された怒りが肩に閉じ込められることで極度の肩こりが生じ、また肩に力が入り続けることによる慢性的な緊張状態が恒常的な自律神経優位の状態を生み出し、その結果自律神経のバランスが崩れて自律神経失調症・心身症的な症状が生じた可能性が考えられそうな気が致します。

※私は一心理カウンセラーに過ぎないため医師や科学者の方のような生理学や神経学に関する専門的知識を有しているわけではございません。
そのためもしかしたらこの最後の自律神経に関する記述は不正確な可能性があります点はご了承いただけますでしょうか。

次回のコラムでは感情と身体表情との関係を説明するもう一つの心理療法のプロセス指向心理学の理論を借用して、私の身に生じた自律神経失調症・心身症的症状について私なりに考察してみたいと思います。
皆様どうぞ良いお年をお迎えください。

バイオエナジェティックス解説本リスト
このコラムを読まれてバイオエナジェティックスや感情と体との関係にご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら一度お読みになってみてください。
あくまで私見ですが「からだは嘘をつかない-うつ・不安・失感情-“からだ”からのアプローチ」「からだのスピリチュアリティ」「身体が「ノー」と言うとき-抑圧された感情の代価」などが比較的分かりやすいのではないかと思われます。
本当は本屋さんで直接お手にとって確かめていただくのが一番なのでしょうが、残念ですが大型書店でもバイオエナジェティックスの本はほとんど置かれていないようです。
個人的にはもっと注目されても良い心理療法だと思うのですが…

 

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