本当に話し下手が原因でしょうか?

私のお客様に、工務店の社長がおられます。
ふだんは、経営戦略や営業戦略について、アドバイスをしているのですが、結果、営業マンを採用することになり、社長の要請で、面接に同席したことがあります。

そのとき重視したのが、まず人間性、次に住宅業界での経験や建築の専門知識です。

「人間性」は、住宅の営業なので特に、「お客様のニーズや悩みを聴きだし、共感することができる親切さをもっていそうか」ということと、なおかつ「一生1回の大きな買い物をしようとするお客様から、信頼してもらえそうなまじめさが見えるか」ということ、さらに「なかなか受注が取れなくても、あきらめず営業活動を続けられそうな粘り強さをもっていそうか」を、見るようにしました。

どれも、「話すのが上手か下手か」とは、関係がないことばかりです。
むしろ、あまりぺらぺらしゃべると、かえって「営業トークばかりしてうんざり」、「うさんくさい、信用できない人」と、お客様に受け取られかねません。

じまじろう様は、コミュニケーションに自信がないために、面接でカチカチに緊張してしまい、ご自身の親切さやまじめさ、熱意を、うまく伝えることができていないのではないでしょうか。

経営者や採用担当者は、おしゃべりな人を求めているのではありません。
性格がよくて、やる気のある人を、求めているのです。