対象:会社設立
長坂 有浩
経営コンサルタント
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オーナーシップは絶対に妥協してはいけません。
アリスカンパニー長坂です。
オーナーシップは会社経営において最も重要な検討事項の一つです。
オーナーシップを誤ると会社の存続に関わることがあるためです。
50:50というのは、二人が同意しない限り物事が決められなくなるリスクがあります。お互いの方向性が同じであればまだしも、時がたつにつれて方向性にズレが生じてきた場合は取り返しがつかなくなります。本人の意思なしでは、株式を手放すことができないためです。
この問題は、相手が33%超を保有したときでもあります。特別決議が必要なのは各種M&Aの決議や、「定款変更」。この「定款変更」が問題で、増資をしたくて発行できる株式数を増やそうと思ったり、事業拡大で新しい事業内容を定款に加えようとする場合も特別決議です。これに反対されると、事業拡大もできず増資による資金調達もできなくなります。取締役・監査役の解任決議もできなくなるので、パートナーが何か問題を起こして辞めさせたいときにも身動きが取れなくなります。
一般的には「過半数を持たせないこと」と言われますが、未上場企業の場合は「代表取締役以外の人に33%超を持たせないこと」。融資等の際のリスクはほとんどが代表取締役が個人保証等で負います。明らかに経営責任は代表取締役とその他役員とでは差があるのです。
以上はリスクの部分ですが、jonathanさんが何故この女性をパートナーとして選ぼうとしているのかが気になります。現時点でおっしゃるような懸念を感じておられるのなら、正直あまり株式を持たせることはお勧めしません。そして、対策を考える上で彼女が何故50%の株式を保有したいと思うのかにもよるかと思います。報酬でカバーをする方法もあります。
冒頭申し上げたとおり、オーナーシップは命綱です。
ご自分が将来的に会社をどのようにしたいか、それをまず考えてみてください。
その上で、自分が何%持つかを決めて、パートナーと話をしてみてください。
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この回答の相談
近い将来、会社設立したいと考えていますが、会社のオーナーシップをどのような配分、またはルールにするかで悩んでいます。 パートナーは、外国人の女性で、年齢も若く、技術もそれほど高… [続きを読む]
jonathanさん (神奈川県/39歳/男性)
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