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大澤 眞知子 専門家

大澤 眞知子
カナダ留学専門家・英語教育者

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英語を話す能力とは

2016/10/10 02:52
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38年間、日本で英語の思考法クリティカル・シンキングを指導し、現在カナダ・アルバータ州在住。 日本からカナダに勉強・ボランティアなどにやって来る子供たちや若者のサポートを行っている立場・経験上からのアドバイスをさせていただきます。

1.アメリカ・カナダの教育の方法について

日本の教室のように、ただじっと座って先生の講義を聞き、ノートを取り、試験は暗記するだけという、受け身な学習方法ではありません。

学習していることを、自分の考え・経験などとつないで考え、積極的に自分なりの考えのレベルをあげていくことが要求されるのが、アメリカ・カナダの教育です。

従って、黙っている生徒、表現能力に劣る生徒(writing/speaking とも)は、学校や教師の設定したレベルに達していないと判断されます。

正にクリティカル・シンキング思考法が要求される学習ですので、もともとの日本的教育しか受けていない子供には「一体何をどう頑張ったらいいのか?」暗闇にいるような状況が起こります。(クリティカル・シンキングについてはかなりのコラムを書いておりますので、参考までにぜひお読み下さい。)

2.話す能力とは

「年相応の会話力を重要視してる先生方は、間違ってでも話そうとする、片言でも話そうとするではダメなようです。」と書かれていますが、先生たちの求めているのはそうではないと思います。

「英語で話す」ということは、日本語のように曖昧に「主語抜き」「具体的な動詞」抜きで話すことではありません。
「英語で話す」ということは、まず自分のはっきりした言いたいことがあり、それをクリティカル・シンキングの論理で話すことです。
(アメリカ・カナダ社会で育って子供は、常に周りにある思考法ですので、ぐいぐい吸収し、中学生になる頃には日本人には考えられないほど、積極的に自分の考えを作ることが出来るようになっています。)

「私はこう思います」「その理由は。。。」のあとに必ず具体的な実例を話します。
そう話す過程で、多少前置詞を抜かそうが、過去形の形を間違えようが、文のつなぎ方がおかしかろうが、先生たちは問題にはしないはずです。

「考え」がきちんと存在することがわかれば、そこから理解してもらえる言語、それが英語だからです。
ただし、「主語」は絶対必要。 「動詞の時制」は出来るだけ正しく使う(日本人は大人も含めてここがとてつもなく弱いですが)程度の基本文法は必須です。 

日本的考え方で「片言」と言われるのは、おそらくただ単語だけを発しているのではと思います。 
「基本文法がない」「自分の考えを発信できない」と判断され、その学年の学習レベルに達していないという評価を下されたのだと考えます。

特に中学生レベルのクラスは、クリティカル・シンキングが使えるような訓練に力を入れます。 高校レベルでは、その思考法なしでは高い評価をもらえないどころか、大学進学の可能性がなくなるくらい大切なものです。 「年相応の会話力がない」という学校のコメントはこれを指していると思います。

3.子供さんが一番困っていること

「娘はみんなと一緒に授業を受けて、言ってることはだいたい理解してるようで、個人でやることとかは出来てると言われました。」
ここですね。 
本人は、何がいけないのか、何をどうすればいいのかわからない状態のようです。 自分はやることはやっているのに、これ以上どうしたらいいのか

アメリカの中学生が誰でも理解しているクリティカル・シンキング思考法、この訓練が必要だと本人が認識することが大切だと思います。 全く考え方の違う国の学校に来たからには、その考え方を学ぶしかないということを。 

4.先生たちが手を差し伸べていてくれること

いい先生たちですね。 アメリカ・カナダの先生たちは、どうにかして生徒を助けようとしてくれます。 成績で切り捨て、「努力が足りん!」などとは絶対言いません。

ただ、残念ながら先生たちは元々訓練された英語話者ですので、日本の子供にいかにクリティカル・シンキング能力が欠落しているかを認識すること自体、難しいようです。
「クリティカル・シンキングがない?」 ということすら信じがたいみたいです。

ですから、日本からの留学生がどうしても勉強でうまくいかない場合「クリティカル・シンキングの欠如」にはまず結びつかず、「単なる知的能力の欠如」という結論になってしまうケースがほとんどです。 「自分は出来ない子だという劣等感」だけの残る悲惨な留学をあちこちで目にするのは本当に残念なことです。 
(そのために乗り出したのが今の仕事ですけどね。)

5.先生たちに要請出来ること

English, Social Studies のクラスのみ、小学生レベルのクラスを聴講させてもらうといいと思います。 ストーリーを読みどう自分の考えとつなぐかの基本をやっているはずです。 社会科も、周りの出来事と自分とのどうつないで意見を組み立てていくかをやっていると思います。 スピードも中学生クラスよりはゆっくり。

その中で、徐々に「意見・理由・実例」を英語でいかに効果的に発信出来るかを学習していけると思います。 少々回り道ではありますが、今後アメリカで学校生活を続けるのであれば、絶対必要な過程です。


以上の5点を子供さんにじっくり説明してあげて下さい。 そして、この問題は「単に本人の気持ち・考え・努力」の範囲を超えていること、アメリカの考え方を理解するための時間と訓練が必要、つまり助けが必要であることを理解することが大切だと考えます。

異国での大きな挑戦と冒険には、周りの助けが欠かせません。 先生たちと相談し、将来につながる選択をしてあげてください。 

クリティカル・シンキング
会話力
カナダ
アメリカ
留学

評価・お礼

ココアミント さん

2016/10/12 08:35

回答ありがとうございます。
娘の宿題に付き合ってて時間が取れなく、お返事が遅くなってしまいました。

「何がいけないのか、何をどうすればいいのか分からない状態、これ以上、どうしたらいいのか」という言葉に、まさにそれが今の娘の状態だと思いました。
私自身もどうしていいのか分からなくなっていたし、この状態をどう先生方に伝えればいいのか悩んでいました。
主人は英語が出来るので、この状態を理解してくれないので、説明をしても娘を追い込んでしまう言葉を言うので相談が出来ませんでした。

ここ数日は娘なりに授業中にも答えたりしているようです。
ボキャブラリーを増やそうと日本の教材を使って勉強もしだしました。
私も娘の状態などを何とか英語にして、先生に伝えたいと思ってます。
ただ、私は英語が出来ないので翻訳サイトなどで英文にしてからじゃないと伝えられませんが・・・・。
先生達に上手く伝わるといいのですが。

何とか先生達が助けようとしてくれてるので、力をお借りして少しでもこの状態が改善できるといいなと思います。

思考法や娘の今の状態など知ることが出来、先生に聞かれたどういう状態かということも、きちんと伝えることが出来るので、相談して良かったと思います。

本当にありがとうございました。

回答専門家

大澤 眞知子
大澤 眞知子
( 英語講師 )
Super World Club 代表

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この回答の相談

アメリカ在住の中学生の留年について

人生・ライフスタイル 海外留学・外国文化 2016/10/08 13:07

2013年に父親の転職で、娘が5年生、息子が幼稚園の時にアメリカ在住になりました。
その時はESLクラスがある学校でしたが、こちらでまた転職した為、引っ越しをし、現在日本人が娘と息子の… [続きを読む]

ココアミントさん (愛知県/47歳/女性)

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娘さんのお気持ちが知りたいですね 大園 エリカ(ダンスインストラクター) 2016/10/08 19:31

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