対象:海外留学・外国文化
息子は現在、アメリカのコロラド州で交換留学中です。
最近になって高校2年生からも引き続き留学生活を続けたいと言ってきました。
現地の学校は公立高校ですので、受け入れの継続はできません。したがって、その場合は2年生から通う高校を探さなければなりません。
アメリカの学校だと私立高校のみで、カナダであれば公立高校でも留学できるという認識でいますが、実際そうなのでしょうか。
なぜ、引き続き海外で勉強したいのか理由を息子に尋ねたところ、せっかく楽しくなってきたところだからという返事でした。
親として考えているのは、まず、交換留学であるため、大学進学のために勉強しているというよりは文化交流に重点が置かれているので英語が理解できると比較的勉強が易しいこともあり、日本に帰国後の受験勉強から逃げたいがために海外にいたいと言ってきたのではないかということです。私は留学を経験することで新たに現地で追究したい学問ができたり、海外でしかできない新たな目標ができたのなら、それを説明してほしいと伝えました。また、親を説得できるくらいの強い気持ちがなければ認められないとも申しました。さらに、日本の大学は卒業してほしいと、その後、勉強したい専門分野を海外の大学に留学して学んでもよいのではないかと、親の意見も伝えました。その返事はまだこない状況です。
そのように息子には突きつけてはいますが、こういったケースの留学先としてどのような選択肢があるのか、留学後の進路で注意すべき点など、私の方でも準備はしておく必要があります。調べてもなかなか該当する内容が見つからなかったので、こちらで相談させていただきました。
今の息子にどのようなアドバイスをしてあげることが最適なのか専門の方からのご意見をよろしくお願いいたします。
jinko1531さん ( 神奈川県 / 女性 / 44歳 )
回答:2件
カナダですと継続して留学は可能です
こんにちは。
カナダジャーナルの末永 真一と申します。
まずはご質問の件ですが、アメリカの公立高校では外国人は1年しか在籍できませんが、カナダの高校の場合は卒業まで在籍可能です。
もしお子様が本当に継続して留学をご希望で、ご両親もそのことに納得なさっており、予算的に問題がないのでしたらご希望どおり海外で高校生活を継続なさるのがよろしいかと思います。
高校生の段階できちんと自分の意思を持って将来のことを考え、留学する、と言うのは難しいかもしれませんが、日本の高校生活と違った様々な経験がお子様を成長させているというのは事実だと思います。 動機がどのようなものであれ、そのような環境をお子様に提供できるのはすばらしいことだと思います。
交換留学中と言うことは、現在は日本の高校に在籍なさっているということですよね。
日本の高校のほうで継続して海外での留学を認め、活単位が認定されれば問題がないのですが、この部分は一度日本の現在在籍している高校に相談なさったほうがよいかもしれません。
追記ですが、傾向としまして、日本からの留学生は留学しているだけで自分の英語力が伸びていると錯覚してしまいがちなところがあるように思います。いままで大学進学を目の前にしてTOEFLなどを受験し、そのスコアの低さに愕然として急に焦り出す留学生を多く見てきました。
G11, G12とカナダの公立高校で過ごし、日本の大学進学に向けての準備をするならば今から計画的に始められることをお薦めします。
なお、今年の9月からの編入をご希望の場合は、お手続きを早急に進めないと間に合わない恐れもございます。
参考にして頂けますと幸いです。
評価・お礼
jinko1531さん
2015/02/25 08:37貴重な情報を提供していただき、ありがとうございました。
カナダ留学ならば公立高校でも可能なのですね。
ただ、在籍している日本の高校では留学は1年間のみ単位交換が認められていますが、延長はできず、カナダでG11,G12を過ごすのであれば退学しなければなりません。
そのような場合は交換留学の1年間で元の高校に戻り、日本の大学、もしくは海外の大学進学、あるいは日本の大学を卒業後に海外の大学か大学院に留学するという選択をすべきなのでしょうか。
日本人留学生の英語力の錯覚のお話を伺って、私も同じ危機感を持っています。
息子にはTOEFLを留学中に何度か受験するように言ってきましたが、まだ一度も受けていないようです。客観的に英語力を判断するためにも早いうちからTOEFLの受験を定期的に行うことが必要ですね。
カナダの公立高校に編入する場合のタイムリミットはいつだと考えておけばよいでしょうか。
もし、お答えいただけるのであればよろしくお願いいたします。
末永 真一
2015/02/25 09:23本気でお子様とお話をされ、ご家族とも納得なされば、日本の学校を辞めてカナダの高校に進学する方向もありだと私は考えます。
ただ、今までの友達関係などもあると思いますので、それほど簡単ではないかもしれませんし、アメリカの高校ではよくても、カナダの高校でなじめない、と言うケースもありますので、よほどの覚悟が必要かと存じます。
既に一部の高校では入学手続きを締め切っておりますので、きちんと学校や学区を選びたいのでしたら明日からでも相談をなさることをお勧めします。 昨年度の例ですと、5月あたりまで入学を受け付けている高校はございましたが、人気の高校はすぐに埋まっておりました。
ご希望の場合はカナダで日本人専門に高校留学をサポートしている会社をご紹介いたしますのでお気軽にご依頼くださいませ。(相談は無料です)
回答専門家
- 末永 真一
- (東京都 / 留学コンサルタント)
- Canada Japan Consulting Services Ltd ディレクター
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カナダ在住17年以上。いままで10,000名以上の留学生の相談を受けてきました。留学を通じてどのような人生プランを設計し、実現してゆくのか。ご自身でも気づいていない本質的な希望を引き出し、その実現に向けたプランをご提案致します。
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川尻 秀道
MBA留学と起業のプロ
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期限を決めて留学を延長させてあげてはいかがですか。
jinko1531の息子さんの将来を心配して想う気持ちが伝ってきます。
こんな暖かいお母様を持った息子さんは本当に幸せですね。
アメリカ、カナダの公立/私立高校うんむんのシステムは分かり兼ねますのでご回答はできませんが、息子さんへ対するアドバイスについて回答させて頂きます。
個人的な意見としては、息子さんの意見を尊重し、一学期、二学期など、期限を決めて留学を延長させてあげ、少なくとも今の高校を卒業し、その後息子さんが望むのであれば、アメリカやカナダの大学に進学させてあげるのがよいと考えます。
日本の公認会計士や弁護士などの士業や国家公務員になりたいのであれば、海外より日本の良い大学に出たほうがキャリア形成には有利かもしれませんが、それ以外であれば、今のうちから20代前半までに、海外に出て言語や文化を学んだ方が、長い目で見て、息子さんが幸せになり、チャンスをくれたご両親にも大変感謝するのではないか、と思います。
期限を決めるのはメリハリをつけるためです。やはり今の高校はしっかりと卒業するべきだと思います。その後、息子さんにまだ海外へ行きたいという気持ちがあるのであれば、海外の大学へ行かせてあげては如何でしょうか。
私自身20年前、あなたの息子さんと同じように海外留学を強く夢見る高校生でありました。
私の親は、私の進路について一切反対しませんでした。
それが逆に、自分の言ったことに大きな責任を感じプレッシャーになっていました。
そんなことで、私は高校卒業後、
アメリカンスクール、
オーストラリアワーキングホリデー
オーストラリアの大学院留学
台湾語学留学
台湾就職
と好き放題、海外を満喫しました。
(私の家は決して裕福という訳ではありません。一般的なサラリーマン家庭です。)
今では、親の「大事な息子の将来が関わることに口出しなかった度胸」に度胆をぬかされ、それと同時に感謝の気持ちでいっぱいです。
高校一年生の息子さんに、「新たに現地で追求したい学問ができたり、海外でしかできない新たな目標」を求めるのは少し酷かもしれません。「分からない。」のが普通の高校生だと思います。私も高校生だったら答えを出せません。
先が分からない状況の中で、都度考え判断する能力を身につけることができるのが海外留学であると思います。30を過ぎても目標も無く留学したい、と言っているのはただのわがままかもしれませんが、息子さんはまだ高校一年生です。答えが出ないということは、jinko1531さんの質問に対し真剣に考えている証拠だと思います。
本人は気付いていないかもしれませんが、「引き続き留学生活を続けたい。」という息子さんの心の底にあるのは、「先が分からない状況の中で、自分で考え判断するスキルを身につけたい。」ということではないかと思いますよ。
その機会を期限を決めて1学期なり2学期なり時間を与えてあげてはどうでしょうか。
上記の通り、私は色々な形態で海外生活をしていますが、そこで出会った日本人で、留学したことに後悔している人に出会ったことがありません。
留学をもう少し延長することで、息子さんが満足できる留学生活を送り、それが将来の大きな力になると思います。
評価・お礼
jinko1531さん
2015/02/25 08:06とても参考になる、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
川尻様のアドバイスは、親の立場側からでしか物事の判断をしていない自分に気づかせてくださいました。
答えがすぐに出せない質問であるのに、それを息子に形にさせようとすることにこだわりすぎていた自分に気がつき、息子の気持ちにもっと寄り添って発言しなければならないと反省いたしました。高校1年生には答えは出せないという、川尻様のご経験からおっしゃった言葉はとても説得力がありました。
そして、川尻様のご両親の肝が据わった対応もご立派でいらっしゃいますね。
私も息子の進路は自分で決めて、プレッシャーを感じるくらいの気持ちになってほしいと思います。ただ、息子は年齢の割にはとても幼いので、親の私があらゆる選択肢や進路を提示して、それを参考にはしてもらいたいと考えています。そこに、親の希望をだけを押しつけることはしないように気をつけるようにはします。
息子の気持ちを尊重することを第一に考え、留学の期間を検討したいと思います。
悩んでいた気持ちが整理でき、親がぶれないで息子と話ができるようにしてくださった川尻様に感謝申し上げます。
川尻 秀道
2015/02/26 00:08ご評価及びご返信を頂き有難うございました。
jinko1531さんの息子さんは、お母様から愛されており大変幸せですよね。息子さんもjinko1531さんから質問を受けて、分からないながらも、きっと愛を感じていらっしゃることと思います。
「このようにしなさい。」ではなく、いくつかの選択肢を与えてあげていることは、息子さんが自分で考え判断するためのよい材料になっている事と思います。また、息子さんの気持ちを尊重することも大切ですが、jinko1531が息子さんが間違っていると感じたことは、しっかりと軌道修正してあげることも大切ですよね。応援しています!
(現在のポイント:-pt)
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