- 伊東 なおみ
- ILSランゲージスクール 英語講師および日本語教師
- 東京都
- 英語講師および日本語教師
対象:英語
7月に行われた日本語能力試験(JLPT=Japanese Language Proficiency Test)の結果が、今週発送されて来たようですが、日本に来てから約1年と8ヶ月間一緒に勉強して来たKさんが、無事、1級(N1)に合格しました!!!おめでとうございます!
2010年の冬、日本語の知識はほとんどゼロからのスタートでした。
会社で週2回×1時間×3ヶ月のレッスンと並行して私とのプライベートレッスンを開始しましたが、週3回×1時間のペースでこれまで続けてきました。
お忙しい役職柄、週3回のレッスン以外はほぼ勉強時間も取れず、日本語学校で毎日勉強することもできませんので、かなり短期間での合格だったと思います。
今回の試験には、準備期間ほぼゼロの状態でのぞみましたが、Kさんが合格した背景にはだいたい以下の4つのことが上げられると思います:
①Kさんの母国語の土台がしっかりしている
②試験慣れしている
③集中力が高い
④コミュニケーション能力が高い
つまり、どう言うことかといいますと、、、
①どの言語にも共通する文法や文型等の体系的な言葉の感覚がしっかり身に付いているので、わかりやすい話し方をする(こちらのブログを参考にしてください→http://ameblo.jp/ils-dotabata/entry-11315822519.html)
②試験問題の時間配分等、自分で要領よく戦略をたてられる。テストに共通する出題形式をよく把握している(例:日本語の文章は最後に結論がある、など)
③うまく集中できると自分の実力以上の力を発揮できる(日本人でも、いい加減に解いていては満点は簡単に取れない試験です)
④話すことも上手だが、聞くのも上手でもある(リスニングセクションは満点でした)
日本に住んでいる外国人は、テストを受ける際に有利だと言われていますが、リスニングで満点を取るのは相当な集中力が必要です。以下のサイトから、実際の問題に近い練習問題を見ることができるので、是非お試しください:
http://www.jlpt.jp/samples/sample12.html
(N1と書いてあるところのPDFファイルから問題にチャレンジできます)
漢字や表現を含む語彙のセクションはあまり良くなかったのですが、Kさん曰く、「自分の実力はわかっているので、試験の後に自信を持って『できた!』と言えるようになるまで試験を受けたいです」と言っていました。ほ~~、感心です(涙)(日本語能力試験は日本の英検等とは違い、合格しても何度でも受験できるんです!)
今回の合格は、ひとえにKさんの実力だと思いますが、決してKさんは語学がものすごく得意なタイプではありません。それでもスムーズに合格できてしまうのは、何か秘訣があるからだと思うのですが、周りにもこういう方がいましたら、是非勉強方法をたずねてみてくださいね。
伸び悩んでいる方は、上記の①~④も参考にしてみてください。
Kさん、本当におめでとうございます!
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