横浜市建具組合連合会

横浜市建具組合連合会は、昭和42年(1967年）10月に設立された横浜市内の建具店団体です。
建具は機能的にも装飾的にも日本建築に大きな役割をしめています。空間を『閉じる』『区切る』『開く』ことで通風・採光・出入りのほか、防音・保温の効果があります。また多様化する建築の中で建具は機能的なデザインと空間装飾との調和した美を表現する技術によってさらに発展してきました。豊富なデザインの建具には「障子」「ドア」「ガラスドア」「格子戸」「書院･欄間」「襖」などの種類があります。
建具職は、木工機械やカンナ、のみ等を使用し、木製の建具を製造します。建具は、機能性はもちろん伝統工芸品としても高い価値を求められ、手仕事から生まれる職人技には大きな評価を得ています。図面を書いて、それに合わせて材料となる木を木目の出方や色の組み合わせまで考えて集めます。その材料に「ほぞ切り」と呼ばれる、木組みを固定するための切込みを入れます。表面の仕上げをしてから丁寧に組み立て、出来上がった建具を建物に取り付けます。すべての寸法を精密に計算し、ピタリと納めるには高い技術を要します。木製建具の温もりを大切にし、製造と取り付け技術の邁進を目指しています。
昭和40年以来の高度成長に乗った建築ブームから、日夜忙しく過ごす日々ですが後継者育成にも力を入れています。1日も早く若い力を発揮できるようにするのが目標です。

会長名：小泉　幸男

職種：建具職

関係する資格：建具製作技能士