神奈川土建一般労働組合　横浜市協議会

神奈川土建は昭和47年（1972年）9月24日、埼玉、千葉に続き、東京土建より分離、独立して結成された建築業の組合です。結成時の組織は、3支部、1,329人でしたが、日雇健保擬制適用廃止攻撃での組織的痛手からまだ日が浅い時代の旅立ちでした。神奈川県は、東京・大阪に続く大県であり、神奈川県建設労連傘下の組合が頑張っていたものの、建設労働者の組織率は、まだまだ大変低い状態でした。神奈川土建は組織的には小なりといえども、「東京土建の闘いの伝統を受け継いだ民主的組合を神奈川の地に」「強大な神奈川土建建設こそ仲間の要求実現の確かな道」との大志をもって活動を開始しました。
結成と同時に神奈川県建設労連に加盟し、根強かった既存地元組合とのあつれきを克服し、県下全域に組織を拡大していきました。「主婦の会」「青年部」も立ち上げ、「家族ぐるみの運動」を全県的に発展させ、今日の組織の土台をつくりあげていきました。
この30数年間、さまざまな組織的困難と危機があり、組織が伸び悩んだ時期もありましたが、役員・組合員が団結し、積極的な組織拡大と仲間に依拠した大衆運動の前進で、事態を打開し、組織を発展させてきました。結成当初は神奈川県建設労連の一割にも満ちていませんでしたが、今日では20倍以上の21支部、3万人を超え、神建連の半数を占める文字通り主力部隊になりました。また全県、各地域での民主運動、労働運動に欠かすことのできない組織、平和運動や政治革新の運動にも大きく取り組める組織に成長しつつあります。
しかし、建設労働者をめぐる今日的情勢は、かつてなく厳しいものがあります。こうした時代だからこそ、組織を強化し、「建設で働く仲間の灯台」としての値打ちをさらに高めなければならないと思います。
地域に根を張って活動を進める神奈川土建は、毎年、仕事の確保に結びつけ、住民と交流をはかる「住宅デー」を開催してきました。全県200を超える会場で、住宅相談、包丁研ぎやまな板削りのサービスで、信頼を高めています。夏休みには「親と子の工作教室」を毎年開催し、技術集団としてボランティア活動に取り組んでいます。
健康保険・労災保険・建設業退職金共済制度・大型共済制度を設け、資格取得をサポートする技術センターも設立しました。
伝統ある建築技能を継承し、後継者の育成・技能労働者の社会的地位向上に向けた活動を行っています。

議長名：石渡　暉之

連絡先：http://www.kanagawa-doken.or.jp/

職種：建築職

関係する資格：建築士など