- 原 聡彦
- 合同会社MASパートナーズ 医業経営コンサルタント
- 大阪府
- 経営コンサルタント
対象:医療経営
- 中井 雅祥
- (求人とキャリアのコンサルタント)
- 柴崎 角人
- (行政書士)
こんにちは。医業経営コンサルタント
原聡彦(はらとしひこ)です。
本日はスタッフの業務水準を向上させる教育方法についてお伝えします。
スタッフの業務水準を高めるために下記のような取組みを実施した医療機関があるのでご紹介いたします。
現場をマネジメントする院長夫人が業務習得度の低いスタッフに対しマンツーマンで下記のような研修を実施して業務水準を向上させています。
1.スタッフに業務ノートを作成させる
スタッフに、自分の業務ノートを作成するよう徹底する。新スタッフとしては入職したタイミングに徹底しておく。
2.スタッフが作成している業務ノートをクリニックで収集しておく
スタッフが仕事を覚える際に、スタッフ個人個人が作成しているノートをあらかじめ収集しておく。収集するタイミングは新スタッフが入職したタイミングやスタッフが退職するタイミングに収集しておくといい。
3.スタッフが作成しているノートを分類する
スタッフが作成している業務ノートは、わかりやすいノートもあればわかりにくいノートもあるので、ノートを収集した段階で各業務ごとに「わかりやすいノート」と「そうでないノート」を分類するといいだろう。各業務ごとに「わかりやすいもの」をピックアップしたものがマニュアルにもなり、業務習得の遅いスタッフの研修テキストにもなるので活用の幅が広がります。
4.業務習得の遅いスタッフにはマンツーマン指導実施
業務習得の遅いスタッフに優秀なノートと比較して自分のノートは何が違うのか気づかせる事が大切です(気づきがなければフィードバックする)。そして、その業務の目的や成果物(アウトプット)など着目ポイントを明確にわかってもらう。
5.フォローアップする
定期的に習得度合をチェックし、「できている事」「できていない事」をフィードバックしていくことが戦力となるスタッフへと成長させる。
以上の教育を徹底する事でスタッフの業務ノートを見ればそのスタッフの業務の習得度合がわかります。また、業務習得の遅いスタッフにはノートを活用したマンツーマン指導が業務水準を高めていますので投げ出さずに工夫した教育方法をご検討頂きたいと思います。
最後までお読み頂きありがとうございました。感謝!
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