2014年の国内新車販売台数に占める軽自動車の割合が、初めて4割を突破したそうです。
軽自動車は台数としても過去最高を記録したそうです。
そういえば、私自身の自動車に対する見方もずいぶんと変化したものだと感じます。
「どんな車に乗っているか」ということをその人の判断基準としていた時代は一昔前のことになりました。
カウンセリングをしていて日々感じるのですが、車だけでなく、日本人の生活スタイル全体が低燃費追求型になっていると思います。
『いかに低燃費でメリットを最大限にできるか』
ということが生き方の指標になっている人が多いと感じます。
人生すべてが節約志向なのですよね。
これは男性の結婚観にもあらわれていると思います。
彼女がいる30代過ぎの男性でも、
「結婚・・・まあ考えていなくもないですけど別にすぐじゃなくてもいいか、みたいな」
という感じです。
彼らの多くは結婚すること、婚姻関係を継続していくことのエネルギー消費量が自分が享受できるメリットに比べて少なすぎる、と思っているのです。
特に趣味がある方は
「趣味に費やせるお金と時間がなくなるので」
と言います。
完全に趣味と結婚が同じカテゴリに入っているんですね。
とここまで読まれて
「カウンセリングを受けるような男性だから、考え方に偏りがあるんじゃない?」と思われたかた。
その考え方ももう古いと思います。
暇な時間や寝る前の話し相手、という感覚で電話してくる方は結構多いです。
それひとつとっても「キャバクラに行って、飲みきれない量のお酒を飲んでチャージもとられたわりに好みの女の子つけてもらえずに〇万円とられる」という状況よりは効率的だと考えるのかもしれません。
ですので適齢期の男女の婚姻率をあげて少子化を解消したいと思われるのなら、男性側にわかりやすいメリットを提示しなければいけないと思います。
※女性は専業主婦になれたらお仕事しないでお金が入ってくるのでそれなりにメリットがあることは明示の事実
例えばですが、30代の男性が結婚したら国から100万のご祝儀。一括で口座に振り込む。
ただし、それ目当てに結婚離婚を繰り返されると困るので、5年以内に離婚したら全額返金、10年以内だったら50%返金といった条件はつけます。
結婚生活は確かに大変なことが多いですが、やってみたら意外に楽しいこともあり、まあこんな人生も悪くないかなと思う方達もかなりいるのではないでしょうか!?
でも、まずその結婚に踏み切るメリットがないならやらないのが今の時代。
マイナンバー制度で国民全員に番号がつきました。
そうなると現実的に不可能ではないと思ったりします。
試しに5年やってみて、婚姻率と出生率を比べてみるのも悪くないかもしれないです。
導入11年目に一気に離婚率が増えたら失敗ということになりますが・・・
このコラムの執筆専門家
- 小日向 るり子
- (東京都 / 心理カウンセラー)
- フィールマインド 代表カウンセラー
感情を否定せず、まず寄り添うこと、を理念としています。
会社員時代にボランティアで始めた電話相談員がカウンセラーとしての原点。退職後にカウンセラー資格取得。その後労働局にてハラスメント相談員を経て現職。相談内容を特化せずどんな言葉でも【聴く】ことに焦点をあてたカウンセリングを行っています。
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