- 大渕 ゆかり
- 英語ヘルプデスク
対象:英会話
こんにちは
大渕ゆかりです。
夏は暑いのがあたりまえ! と母に良く言われますが、梅雨の時期が涼しかっただけに、
梅雨明けと共に一気に暑くなった今年は体がしんどいです。
皆さまも水分、休養をしっかり取って体調に御留意くださいね。
さて、前回は、赤ちゃんの脳の発達の素晴らしさをお伝えしました。
赤ちゃんだけでなく、子供も大人も、音を脳の中に貯め込んでいくには、沢山聞くことが必要なのは事実です。
何語であっても。
「そんなこと、さんざん、やってきたけど話せるようにならないから困ってるんだ」
― そんなことないでしょう。脳に記憶された音をそのまま再生すれば良いだけですから。
「やってるんだけど、通じなかったり、聞き取れなかったり」
― そうですよね。
それでは別の方向から脳にインプットしてみましょう。
その方法とは、自分の口から出した音を、自分の耳で聞いて、脳に記憶する方法です。
この方法でも音を記憶することができますね。
例えば、初めて聞く覚えにくいカタカナ語はどうでしょう?
例えば、「レスベラトロール」(長寿遺伝子を活性化させるポリフェノールとして話題ですが)、
文字で見ているだけでは、或いは人から聞いただけでは覚えにくくても、
何度か口にするとスラスラと言えるようになりませんか?
それと同じ要領です。
ただし、この場合、「ベスベラトール」と発音していては、脳には「ベスベラトール」と
記憶されてしまいますから、いつまでたっても「レスベラトロール」? 「ベスベラトール」?
と混乱したままになってしまいます。
英語の音についても同様です。正しい発音で(ここがポイントです!) 自分の口から出した音を、
自分の耳で聞いて、脳に記憶しなければなりません。
しかしここでまた困りました。
・ ネイティブの発音を記憶してもそれをそのまま再生することが出来ない。
・ ⇒ ならば、自分で出した音を脳に記憶する方法がある。
・ ⇒ ところが、そもそも、ネイティブの発音を聞いても再生できなかった、正しい音を
どうやって自分で出せるのだ???
これでは堂々巡りです。
ここで、登場するのが「発音学」という手法。
音を出す仕組みを、
・ 口の形
・ 舌や歯の形と位置
・ 空気の通り道
・ 口周りの筋肉の力の入れ所
などに分解して解説する方法です。
中学生の時 th の発音は上下の歯で舌を挟んで、と習いませんでしたか?
まあ、説明不足ではありますが、ああいった解説です。
音は喉から空気を出して声帯を震わせ、口の中を通り外に出てきます。
ですから、口の形、舌や歯の形と位置、空気の通り道、口周りの筋肉の力の入れ方を
英語を正しい音で発音できる用い方にすれば、その音がでるようになっているのです。
ね、これが大人の為の合理的な方法です。
あっ、ちなみにth の発音は「上下の歯で舌を挟んで」、ではなくて、
「上下の前歯の間を2-3ミリ開けて、その開いた部分を舌でふさいで息を出して」ください。
(鏡を見ると解りやすいです。)
いちいち舌を挟んでいたら、舌を噛んじゃいますよ(笑)
音を出す仕組みを論理的に理解して実践する、という方法については解っていただけたと思います。
ただし、ここで次の問題がでてきます。
次回は「器官の発達」というテーマでお話しします。
キーワードは「筋トレ」 です。
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