海洋散骨体験に行ってきました　その1

ご縁があって、東京湾海洋散骨クルーズ体験に行ってきました。

古くは石原裕次郎さんが、最近では映画「あなたへ 」(高倉健さん主演)で話題になったこともあり、
私自身関心を持っていました。

いろいろ話は聞いていたものの、体験したのは初めてです。

東京湾の散骨。

集合は、勝どき駅近くの小型船乗り場です。 

故人は高齢の独身女性。喪主は妹の長男。

晩年を過ごした老人ホームで、故人は施設長に、
海洋散骨してほしい、散骨に立ち合ってほしいと話していた、ということで、
それが今回の散骨になった・・・という設定の、無宗教の海洋家族葬です。

今回は、散骨する遺骨の代わりに食塩、これを水に溶ける紙の袋に
人数分小分けにして用意するのはいつもと同じだそうです。

今回の海洋散骨を行ったのは、
ハウスボートクラブのブルーオーシャンセレモニー。

ここは開業して6年。

今までの例ではどちらかというと無宗教が多いそうですが、
宗教者が乗られることもあるそうです。

多いのは、キリスト教、創価学会。

日本のお葬式は圧倒的に仏教ですが、
こちらの場合は宗教者としてお坊さんが乗ったことはまだないそうです。

出発後、散骨ポイントに着くまでの間に、散骨の説明があり、
黙祷、喪主の挨拶とセレモニーが始まりました。

今回は体験なので、本来のセレモニーそのものと、
散骨についての説明とが交互に繰り返されます。

途中、デッキに出るのも気持ちいい時間になりました。

レインボーブリッジや東京タワーなどの景色を楽しんだり、船長さんにお話を聞いたり。

船は、レインボーブリッジをくぐり、散骨ポイントに向かいます。

そこに行くまでの間にセレモニーが行われます。

このような形で祭壇が組まれ、献花をすることも。

祭壇のメインとなるのは、遺影です。

そしていよいよ散骨です。

散骨するのに、お骨のままではよくないので粉にするのですが、
袋から出そうとすると、その粉が舞ってしまいます。

袋を切ってできるだけ海面に向けて散骨します。

袋を切らずに、袋のままそのまま散骨してもいいそうです。

散骨と一緒に、花びらや小さなお花、海に投げます。

参加者が順番にこれを繰り返していきます。

全員の散骨が終わったら、船が散骨ポイントを3回周てくれるので、黙祷します。

いわゆる「海洋散骨」というのはこれにて終了。

思ったよりも明るい感じでした。

通常ここの会社では、
散骨後に散骨ポイント（緯度経度を表記）を記した証明書を発行しているそうです。

お彼岸には、散骨した方々を集めた合同クルーズを用意しており、
そこで散骨遺族のつながりという新しいご縁が生まれて、
それを楽しみにする人が増えてきたそうです。

実際に海洋散骨する人と言うのは…(次回に続く)