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わたしの わたしの金子みすゞ
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2009-05-06 08:26
この 大型連休に、手に取って 読み返してみました。
ちばてつや著 『わたしの金子みすゞ』
金子みすゞさんは 明治から大正にかけて活躍の 女流詩人。
さいわい薄い みじかい人生であったとのこと。
作風は、繊細でみずみずしく、意外な視点のユーモアもあり。
文学にうとい、わたしでも こころなごみます。
ただ、この『わたしの金子みすゞ』
金子みすゞさんの 作品集や解説本 ではありません。
ちばてつやさんの きわめて個人的な思い入れや、ときとして
詩の自由な世界観を限定しかねないスケッチとを あえて存分
にとりいれた 大胆な編集。
いはば、
金子みすゞ と ちばてつや の コラボ になっています。
ちばてつや といえば
『少年マガジン』の全盛期を、すこしでも実体験した世代には
胸躍る作家名でして‥、そう『あしたのジョー』であります。
当時の、学生運動の騒然とした世相とあいまって、ジョー の
最終回への狂想曲 は 小学生のわたしにも興奮でありました。
そんな いはば 男の子の代表格のような ちばてつや さんと
金子みすゞ さんとの 取り組みが じつに軽妙でたのしい‥
有名な こだまでせうか という詩
けんかをして反目しあながらも、こころがもどっいく友達の詩。
結びの部分 “こだまでせうか、いいえ誰でも。”
に ちばてつやさんは
“こだま(=子供)でせうか、いいえ誰(=大人)でも。”
という解釈をされています。 とても気にいってるところです。
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