藤井 雅子(心理カウンセラー)- コラム「「バカにされたくない」が強い人」 - 専門家プロファイル

藤井 雅子
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フジイ マサコ
( 東京都 / 心理カウンセラー )
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「バカにされたくない」が強い人

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2024-02-28 16:14

寒暖の差が激しい日々が続いていて適応するのが大変ですが、みなさまお変わりないでしょうか。

 

さて、今回のお題は「バカにされたくない」について。

 

カウンセリングでは聞くことの多いフレーズのひとつですが、思い当たる方も少なくないのではと思うので、私の考えを共有したいと思います。

 

まず、「バカにされたくない」とは人の目をとても気にしているということですよね。これを言いかえると、他人からの評価で自分の価値を決めているということになります。

 

ここで質問です。あなたは、あなたの価値を他人に決めてもらっていいのですか。

 

自分の価値を他人に決めてもらう=他人の評価を気にしなければならないので、常に気が休まりません。たとえいい評価を得たとしても、それを維持するためにまわりを気にし続けなければなりません。

 

いい評価を得るには、何かしらまわりの人の役に立って認めてもらうか、何か成果をだして認めてもらうかしなければならなくなってしまいますよね。

 

他人の評価に依存してしまうのは承認欲求が強いということです。つまり、「バカにされたくない」が強い人は承認欲求が強いということ。その原因はありのままの自分に価値を感じられないからではないでしょうか。

 

ということは、自分に価値を感じられるようになれば、他人の評価に振り回されなくなってラクになるということです。

 

これには価値観の転換が必要です。 ひと言で言えば、DoからBeへ、結果ではなくプロセスを大事にする、存在やありようを重視するというものです。 自分に価値を感じられないと、他人に評価してもらいやすい結果を出すことを重要視してしまい、思うような結果が出ないと、いくら努力していたとしても「自分はダメだ」と自己否定してしまいます。そして自分で自信を削り、また無為な努力に走って疲弊し・・、これが悪循環になっているんです。 これを変えるには、結果にかかわらず努力した自分をねぎらうこと、自分にとってできるだけ快適な環境をつくり心地よさを味わうこと、今まであたりまえだと思っていたことを見直して「足るを知る」意識をすること、最近の流行りで言う「セルフコンパッション」を日々練習する必要があります。 私のように、無条件に愛された経験がなく実績でしかほめられたことがない人にとって、セルフコンパッションは真逆の価値観なので、初めは抵抗があって当然です。私もそうでした。 でも、価値観は後天的に身につけたものなので、後天的に上書きできます。要は慣れなんです。根気よく練習すれば少しずつ身についていきます。
私もアラフォー時代、アダルトチルドレンのワークとして毎日アファメーションを読み唱えることを2,3年続けていました。参考までに当時使っていた本とメッセージをご紹介しますね。 『心の傷を癒すカウンセリング366日(今日一日のアファメーション』 西尾和美著 講談社+α文庫  自分は生きるのに、あたいする人間です。 自分は、自分のままでいいのです。 自分は愛するに、あたいする人間です。 自分は、自分の居所をつくっていいのです。 自分を、うんと好きになります。 日付毎に上記のメッセージがあり、続いて短い自己啓発的な文章が載っています。初めはなじめませんでしたが、ワークだと思って毎日読み続けたところ、3周目くらいになってあたりまえになってきて本を手にしなくなりました。 あれから10数年、去年、マインドフルネスとセルフコンパッションの連続セミナーを受けたとき、他の受講生たちはこうしたメッセージに抵抗していましたが、私にはごく自然に感じられ、すっかり価値観が入れ替わっていたことに驚きました。 「信じる者は救われる」も大好きな言葉です。この本でなくても、ぜひ自己承認、セルフケア、セルフコンパッション、おススメします!
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