今月の「働く女性のための相談室」は上司からの善意のおしつけをどうするか
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先日は予想外の大雪となりましたが、みなさまご無事だったでしょうか。私は家でぬくぬく雪を眺めておりました
さて、毎月10日頃発売の小雑誌『PHPスペシャル』、今回の特集は「幸せをひきよせる『運』の磨き方」。
誰でも運は味方につけたいものですよね。それは口ぐせなど日々の小さな工夫で叶うことなので、興味のある方はぜひ本誌を参考にしてみてください。
私の連載、「働く女性のための相談室」のお悩みは、子育てで時短勤務をしていたのをフルタイムに戻したいと上司に伝えたら、「子どもが小さいうちは子育て優先で」と時短継続を勧められてしまったというもの。
うーん、これはパワハラではないのですが、上司がよかれと思って言ったことと部下が受けとることが全然ちがうという構造は同じなんですよね。
相談者さんも、上司の無理解を嘆きながら善意は感じられるから対応に困っているのでしょう。
今回のようなケースにかぎらず、相手からありがたくない善意をおしつけられてしまうことってありませんか。
こういう場合、「あなたのため」を装っていても、実際は「私のため」であることが多いので(今回は、上司が部下に無理をさせていると会社に思われたくない可能性が高いです)、あまり相手を思いやる必要はなく、とはいえ表面的には丁寧に自分の希望を伝えればOKです。
本誌では、アサーションというコミュニケーションスキルをつかって上司と交渉することをお勧めしているのですが、ポイントは、自分の事情と希望をしっかり言葉で表現することです。
上司と言えども、部下のこまかい仕事や個人的な事情までは把握しきれていませんから、わかってほしければ改めて現状をわかりやすく説明する必要があります。「察して」というのは、大人のコミュニケーションでは甘えすぎです。
善意をおしつけてくる人には、「お気持ちは大変ありがたいのですが」と前置きすれば充分。
「あなたのために」の人に対応するのは面倒くさいですが、相手の思惑にひっかからないように、気持ちを強くもって上手に自己主張してくださいね。