今月の「働く女性のための相談室」は人と比べて落ち込んでしまうこと
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急に冷え込んできて、お見えになる方のジャケットをお預かりする季節になりました。でも、部屋のなかは暑くてまだエアコンをつけたりしています
今月の小雑誌『PHPスペシャル』、テーマは「疲れをためない人がしていること」。
私の連載「働く女性のための相談室」は、他人と比べて自己嫌悪になってしまうというお悩み。
カウンセリングでも、人と比べて落ちこんでしまうという方は少なくありません。
誰かと比べ始めると、上には上がいるのでキリがなく、気が休まるときがありません。たとえ世界一になったとしても、それを維持するために消耗し続けることでしょう。世界的なアーティストやアスリートでも心を病む人がいるのがその証拠です。
私たちの価値は、誰かと比べた優劣で決まるものではありません。
別の言い方をすると、能力や成果などで人の価値が決まるわけではないということです。たとえば、いわゆるスペックさえよければ幸せかと言えば、そんなことはありませんよね。
実際、私も今まで数多くの高スペックな方のお悩みをお聴きしてきました。高学歴、高収入、バリキャリ、モデルのような美人、お金に困ったことのない人、高スペックなパートナーと子供がいて一見何不自由ないような人・・、どんなに幸せそうに見えても、本当に幸せかどうか実際のところはわかりません。だから、外側だけを見て他人を羨んでも意味はないんです。
つい他人と比べてしまうのは、自分に自信がなく、ありのままの自分を認められていないからではありませんか。
完ぺきな人はいないのだから、欠点のある自分のこともどうぞ受け入れてあげてください。他人の欠点なら受け入れられるのに自分の欠点はダメだと言う人も多いですが、自己肯定感を育てるには、自分で自分を受け入れる練習が不可欠です。
他人と比べて妬んだり落ちこんだりする自分もまた自分。「ああまた私は比べるクセがでてる。ついやっちゃうんだよね。でも、比べなくて大丈夫。私は私。私は私なりに充分頑張ってる。大丈夫大丈夫」などと自分にやさしい声かけをしてあげてください。
比べてしまう自分にダメ出しをすると、ただでさえ比べて凹んでいる自分に追い打ちをかけることになってしまいます。どうぞ弱っている自分をヨシヨシと慰めてあげましょう。
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