藤井 雅子(心理カウンセラー)- コラム「無理して友だちと一緒にいない『積極的孤独のすすめ』」 - 専門家プロファイル

藤井 雅子
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( 東京都 / 心理カウンセラー )
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無理して友だちと一緒にいない『積極的孤独のすすめ』

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2019-11-23 09:02

少し前になりますが、ネットに心理学者の諸富祥彦先生の孤独に関する記事が出ていました。https://article.yahoo.co.jp/detail/dbadda5b11ef781c6440931c68115a71272e4b31

 

 

諸富先生というと、15年くらい前にフォーカシングというワークショップに参加したとき初めてお会いし、そのお人柄やご著書『孤独であるためのレッスン』(NHKブックス)でファンになり、その後数年にわたり何度もセミナーやワークショップに出席した思い出があります。

 

今回の記事によれば、つながりとしがらみは別もの。ちょっと長いけど、本文から引用します。

 

「人は孤立してしまうと、寂しくなり、何でもいいから集団に属そうとしがち。でも望んで作った友達でも、孤立しないために無理をする場合もあり、今度はそれが苦しくなってくる。ひとりでいるほうが楽、と気づき、その集団から飛び出したその先にあるのが、“孤独”です。そこまでたどり着けると、格段に人生が楽に、楽しくなる。今の人間関係に違和感を抱く人は、その友情が“つながり”なのか“しがらみ”なのかをよく考え、思い切って断捨離してみては。孤独にたどり着くと、人生がより深く味わえますよ」

 

実際、友だちが少ないことやいないことをおそれて、あまり楽しくない関係にしがみついてストレスを感じている方は少なくありません。

 

特に、女性の場合、古い友人との関係は複雑になりがち。なぜなら、女性は大人になってからの選択肢がとても幅広く、今まで共通点の多かった学生時代の友人とは話が合わないことが増えてくるからです。

 

働き方、働く業界の慣習、収入、結婚や出産など、女性にはさまざまな生き方があり、そのときどきで大事に思うことや価値観も学生時代のものとは変化していくのが自然です。

 

私も出産した友人たちが子供の話しかしなくなった時期は、話していても以前のように楽しめなくなり疎遠になりました。彼女たちも、いつまでも結婚せず面白おかしく恋愛だ旅行だという話には興味がなかったでしょう。

 

でも、おもしろいことに、一時的に疎遠になった人たちとも、40歳を過ぎたころからまた関係が復活したりするんですよね。

 

たとえば、私はこの夏、高校の同級生7人との食事会があったのですが、既婚、独身、子どもありなし、仕事はバリキャリからゆるキャリまで、全員ちがう属性でしたが、とても楽しい時間を過ごせました。お互いを尊重しながら自分とぜんぜんちがう世界の話を楽しんで聞けるような大人になった自分たちに感動すら覚えました。

 

ストレスを感じながらも友だちがいなくなることを恐れて楽しくないのにつきあっている方、友だちが少ないことやいないことは決して悪いことでも恥ずかしいことでもありません。一時的に疎遠になってもご縁があればまた関係は復活するし、それっきりならそれまでのこと。

 

大事なのは、自分がハッピーでいること。一緒にいてハッピーを感じられない相手と無理につきあう必要はありません。はっきりいって無理してつきあうなんて相手に失礼だし、お互いの貴重な時間・お金・エネルギーがとてももったいないです。

 

人は変わります。前は楽しかったことが楽しくなくなるのはしかたのないこと。どうぞ、罪悪感をもたず無理をせず、今の自分がラクでいられる環境を自分に与えてあげてくださいね。

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