『探すのをやめたとき愛は見つかる』
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台風12号が接近中ですね。被害が少ないことを願っています。
さて、このところ個人的に考えることが多く、久しぶりに『探すのをやめたとき愛は見つかる』バイロン・ケイティ著 水島広子訳 創元社を読み直しました。
この本は10年位前に初めて読み、その後行き詰まりを感じるたびに何回も読んでいる本です。いわば、私のセルフカウンセリング本ですね。
著者はもともと長年摂食障害とうつで苦しんでいた患者で、回復施設にいるときに、自分を苦しめていたのは「現実」ではなく自分の「考え」だと気づき、それから世界中に「ザ・ワーク」を広めて活躍するようになった女性です。
「ザ・ワーク」は、4つの質問とひっくり返しという、とてもシンプルなものです。しかし、ものすごくパワフル。
やり方は以下のとおりです。
まず、自分を苦しめている考えを見つけます。いくつもあるときは、ひとつずつ順番に4つの質問とひっくり返しをしていきます。
4つの質問とは
1.それは本当ですか。
2.それが本当だと、絶対に言いきることができますか。
3.その考えを信じると、あなたはどうなりますか。
4.その考えがなければ、あなたはどんな人になりますか。
ひっくり返しとは、主語・目的語・語尾を入れ替えた文章を3つ作り、それぞれ検証するというワークで、これが強烈な効果を発揮します。
たとえば、「彼は私を大切にすべきだ」がもとの考えだとすると、ひっくり返しは以下のようになり、それぞれについて、その理由や方法を3つ見つけます。
・私は彼を大切にすべきだ。
・彼は私を大切にすべきではない/しなくてもいい。
・私は私を大切にすべきだ。
やり方は本を読むだけでも充分理解できるし、ホームページにも解説やワークシートがあります。
http://thework.com/sites/thework/nihongo/
私はこのワークショップに数回出席したことがあるので、もしサポートがほしい方は喜んでカウンセリングで対応いたします。
本のタイトルだけだと恋愛本のように思えるかもしれませんが、これはあらゆる人間関係、さらには人生観にも通じるワークです。実際、ワークショップでは、仕事やお金をテーマにすることもあります。
尊敬する精神科医の水島先生が訳をしていることからも、信頼できる内容だとわかると思います。思い込みが激しいという自覚のある方、不安になりやすい方、頑固な方、がまんの多い方、損してると思うことが多い方、将来に希望がもてない方などに強くおススメします。