岸井 幸生(公認会計士・税理士)- コラム「起業・独立~最近の傾向」 - 専門家プロファイル

岸井 幸生
社外から会社のビジネスを支えるプロ社外役員

岸井 幸生

キシイ サチオ
( 東京都 / 公認会計士・税理士 )
LBA会計事務所 代表
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起業・独立~最近の傾向

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2012-09-06 08:46

こんにちは。

将来型会計事務所LBAの岸井です。


不況が続いて、企業の倒産やリストラが頻発しています。

企業にいても先がないことが見えてしまって、結局安定している(ように見える)のは公務員だけという状況です。


そんな状況の中、どうせ安定なんてないのだから自分のやりたいことをしようと、独立や起業を考える人たちが増えているように思います。

というのも、将来型会計事務所にご相談にいらっしゃる方が、今年に入って例年の3倍(!)に増えているからです。


さらに深く突っ込むと、キーワードは「女性」「郊外」「従来型ビジネス」


女性

女性も外へ出て働くことは、もうだいぶ前から普通のことになっています。

しかし、出産・子育て・介護などどうしても通常の中小企業では働きにくいことが多いのが現状です。

大企業であっても不況で余裕のない企業は子育てや介護支援を縮小していっています。

それならば、と自分で働き方をコントロールできる自営業を選ぶ女性が増えているようです。

趣発見プロジェクト「異種×異種」第2弾で登場していただいた岩戸左紀さんは、独立・起業されたパートナーを単なる事務員としてではなく「スーパー総務」となって支える「家族経営女子」を支援する活動をされています。

家族経営女子は事業主ではないのですが、家族単位で独立を選んだ人。そういう選択をする女性も増えています。


郊外

改めて言うまでもなく、東京、特に23区は会社設立数が日本で一番多い地域です。

政治経済の中枢が集まる地域はそれだけビジネスチャンスが多いからです。

ところが最近は、高速インターネットでそれと同等の情報を手に入れることはできますし、映像・音声・データのやりとりができます。別にわざわざ賃料の高い23区に拠点を置いて、満員電車に揺られ交通費を掛けて通う必要がなくなってきたのです。

既存の企業の中にも、在宅勤務というスタイルを選べるようにしたところがあります。

これらのスタイルがもっと進めば、郊外=人がいない=ビジネスがない、という今までの認識が完全に崩れるのではないでしょうか。

その流れを見て、郊外で起業・独立する方が増えてきています。


従来型ビジネス

誰もやっていない画期的なビジネス、最新の技術を利用したビジネスをもって起業・独立することはリターンへの期待も大きいのですが、リスクも大きい傾向があります。

最近の傾向は、「誰もが知っている仕事」での起業・独立です。

すでに成り立っているビジネスですから、リスクは軽減されます。その分、競争相手はたくさんいて、一気にシェアを拡大することはできません。しかし、従来型ビジネスは従事している方の平均年齢が高く、時代に取り残されていることも多いのです。

従来型ビジネスでも少し切り口を変えたり、やり方をかえることでお客さんの支持を集めるケースが増えてきています。



起業・独立は少なからずリスクはあります。特に負担になるのは、諸々のリスクを考えることによって襲われる「不安」です。

リスクを軽減して不安を軽減するためには、良いアドバイザーの話をたくさん聞くことです。

先輩起業家、取引先の経営者、専門家の話をうまく取り入れている方が独立後も生き生きとしているように思えます。

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