エコーチェーンバー現象について
人生・ライフスタイル SNS 2022/08/25 20:08最近耳にした「エコーチェーンバー現象」についてお聞きしたいことがあります。
エコーチェーンバー現象というものが調べてもよく分からないのですが、以下の1〜3に示す事例は全てエコーチェーンバー現象でしょうか。
またその場合、エコーチェーンバー現象は世間の総意、とみなす必要はないでしょうか。
1.インターネットやSNSには、政治思想が右寄りの人や極右思想の人が大量におり、左派は悪とみなされている。更に右派〜極右の書き込みのみならず、それら書き込みにつく賛同評価数も物凄く多い。
2.インターネットやSNSには、社会的弱者を悪く言う人が大量にいる。更に社会的弱者を傷つける書き込みのみならず、それら書き込みにつく賛同評価数も物凄く多い。
3.インターネットやSNSには、相模原やまゆり園事件の犯人に賛同する人が大量にいる。YouTubeに至っては犯人賛同万歳みたいな名前のアカウントまで沢山ある。更に犯人に賛同する書き込みのみならず、それら書き込みにつく賛同評価数も物凄く多い。
すみませんが、よろしくお願いします。
補足
2022/08/25 20:11すみません、「エコーチェンバー現象」でした。
namikenさん ( 広島県 / 男性 / 31歳 )
エコーチャンバー現象が示すものは傾向だけで総意ではない
1.2.3.について
それぞれにはエコーチャンバー現象という側面もあるかもしれません。しかし、その中の一定数には、世論誘導のためとか何らかの利益のために行われているものもあると思います。個人的または組織的な思想勢力拡大のため、あるいはそのような思想が拡大することで何らかの直接的または間接的に利益を得ようとするまたは期待するような動機による行為が含まれている可能性が高いと思われます。その部分を除けば純粋なエコーチャンバー現象といえるかもしれません。
また、1.2.3に共通して言えることは基本的人権とか平等主義、社会福祉などについて否定的な思想で、優生主義や封建主義を理想とする思想に基づいているようです。
思想というのは、善意に考えれば人間の幸福追求に必要な理想的な価値観と表現できます。個々人が自律的な思いでそれに共感して広まることが最も自然で望ましいと思います。しかし、思想の伝達、拡がりには自律的な共感ではなく洗脳や精神的搾取によるものもあって、エコーチャンバー現象として顕在化しやすくなります。このように右、左に関わらず思想を悪用すると特にエコーチャンバー現象が起きやすくなるでしょう。
ではなぜそのような偏った思想に傾倒してしまうのでしょうか。その理由としては、ひとつに教育のゆがみがあります。現在の教育は暗記型教育で人間の普遍的な価値観というものを理解させることができていません。現代社会の価値観として経済的優位が優先され、教育は企業が求める人材を育成するためのものになっています。その経済的優位性というのは優生主義や封建主義と非常に親和性が高く、そのため宇宙ステーション時代だというのに右的な思想が広がりやすくなっているという状況が生じています。
というわけで、今現在ネット上には右的な思想のエコーチャンバー現象が生じやすくなっていると言えます。
以上のことから確かに今、社会は価値観としてエコーチャンバー現象が示すような世論が総意であるかのような状況になっていますが、そのように誘導したい者の積極的な行動によるものとも言えます。積極的な行動であるがゆえに目立ち、注目を引き、それが結果的にエコーチャンバー現象につながっているとも言えます。ですが社会にはそう思わない人々による目立たないけれども真逆の強力なブレーキも存在します。日本のような自由主義社会はそれである程度自然にバランスを取ろうとするはずです。ですから決して全体の総意ではないことだけは確かです。
補足
「エコーチェーンバー現象」というそうですが、私の場合空調技術者でもあった経験があって反響空間のことを「エコーチャンバー」と言っていましたのでチャンバーになってしまいました。IT用語のプリインストールとプレインストールのようなものと同じかと思います。社会学的には「エコーチェンバー」が一般的のようです。語源の出どころは同じのようですので間違いではないと思いますが、一般呼称のほうを採用してください。