こんにちは、今井淑恵です。
前回の実技編に続く「腕」の日本語あれこれ！表現です。

「腕」には、人の力量、腕前、技量などを表す言葉が多くあります。

「腕」や手を使うことは脳と直結しています。腕・手・指先を使い、

考えていることを形にしてきたんだと思います。それが文化や

文明を作り出してきたのでしょう。

私も自分の右腕は怪我などしないよう特に気をつけています。

頼りにしている私の「腕」に、『頑張ってくれて有り難う』と思わず声をかけました。

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　　ことのは探訪　《　あれこれ！表現　～　腕 ～ 》
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【  腕  】……うで……………　ひじと手首との間。肩と手首との間。

【 腕首 】……うでくび………　腕と手がつながる部分。手首。

【 腕っ節 】…うでぷっし……　腕。腕の関節。腕力。

【 腕木 】……うでぎ…………　一端を柱などに取り付けて横に突き出し、ひさしなどを支える横木。

【 腕前 】……うでまえ………　身につけた技術・能力。

【 片腕 】……かたうで………　片方の腕。最も頼りになる人物。

【 利き腕 】……ききうで……　力が入ってよく機能するほうの腕。

【 才腕 】……さいわん………　物事を処理する優れた能力。

【 手腕 】……しゅわん………　物事をたくみに処理する能力。

【 上膊 】……じょうはく……　ひじから肩までの部分。

【 凄腕 】……すごうで………　すさまじいほどの腕前。

【 敏腕 】……びんわん………　非常に優れた物事の処理能力。

【 扼腕 】……やくわん………　怒って腕を強く握りしめること。

【 辣腕 】……らつわん………　鋭い物事の処理能力。

【 腕力 】……わんりょく……　腕の力。また、暴力。

★「腕」を使った表現いろいろ★

【 腕一本すね一本 】
　　　…………　財産も何もなく、自分の身体以外に頼るもののないこと。

【 腕が鳴る 】
　　　…………　腕まえをふるいたくて、勇気がからだに満ちる。

【 腕に覚え 】
　　　…………　腕前に自信がある。

【 腕にかけても 】
　　　…………　腕力によっても。腕ずくでも。

【 腕によりをかける 】
　　　…………　じゅうぶんに準備をして張り切る。

【 腕をこまぬく 】
　　　…………　何もしないでわきで見ている。拱手(きょうしゅ)傍観する。

【 腕を鳴らす 】
　　　…………　腕まえがよいので評判になっている。

【 腕を揮（ふる）う 】
　　　…………　腕まえを示す。

★まだまだこんな言い方も★

　　腕組み　／　腕比べ　／　　腕次第　／　腕自慢　／　腕ずく　／　腕枕　／　やせ腕　
　　腕相撲　／　腕(かいな)　／　腕利き　／　腕試し　／　　腕っこき　／　アーム

ー参考資料ー
　　広辞林、学研「ことば選び辞典」、学研「日本語知識辞典」、
　　角川書店「字源」、小学館「慣用ことわざ辞典」、三省堂
　「例解新国語辞典」