こんにちは、今井淑恵です。

今年はよく雨が降りますね。

今日は二十四節気の中でも、余り知られていない「芒種」について･･･

 ◆◆ことのは探訪　『今日のお題　～ 芒種 ～ 』◆◆
 

新暦にあてはめると、
六月の五日頃から二十日あたりをいうのですが、
言葉の紹介だけでなく、意味もお伝えしたく、
今回の「言の葉探訪」に選んでみました。

ものの本には

｜芒種。芒（のぎ）ある穀類、稼種（かしゅ）する時なり

とあります。

稲などの種まきをする頃という意味ですが、
日本の風景に合わせるなら、種まきではなさそうです。
そうです、田植えのイメージが正解でしょう。

六月も半ばにさしかかると、
各地で梅雨入りの話題が聞かれ始めます。
現代では、梅雨時になれば、

｜今年流行のレイングッズはこの色！

といった方向にもっていくのが一般的ですが、
ノスタルジックな農村風景を思うのであれば、
田植え作業であり、田植え歌の季節です。

現代の農業事情では、田植機を使うのが普通なので、
そぼ降る雨の下、
蓑笠をまとった方が腰をかがめて一苗ずつ、
そんな風景は、時代劇や観光イベントでしかお目にかかれません。

それなら「芒種」や「早乙女（五月女）」
そうした言葉の実感が失われるのも
やむを得ないところでしょう。

ところで「田植え歌」と簡単に言いますが、
どんなレパートリーがあるのでしょう。

ソーラン節、よさこい節、黒田節……、
民謡の有名どころを思い浮かべてみましたが、
田植え歌は思いつきません。

田植え作業を歌っていなくても構わない、
田植えのときに口ずさまれるものならＯＫ、
そういうニュアンスでの選定もありますが、
歌詞を厳密に問うと手詰まり感も強くなります。

ということで苦し紛れに、
上から読んでも”たうえうた”、
下から読んでも”たうえうた”、

なんて言って誤魔化しておきましょうか。

☆★☆　次回は

「大人のきれい字　実技編　～敬具～」 

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