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慢性痛に効果のあるレーザー治療とは
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ペインクリニック(痛みの診断治療)では神経ブロックが治療の主役ではありますが
心とカラダにやさしい光の治療としてレーザー治療が注目されています。
今回のコラムはペインクリニックで用いるレーザー治療についてお話しいたします。
レーザー治療というと、「アザ」「シミ」また「ホクロ」「脱毛」などの治療をイメージされる方が
結構いらっしゃいますが、現在、ほぼすべての診療科で使用されている医療機器です。
ペインクリニックの分野では20世紀後半から一部の麻酔科医師などが中心となって
関係学会等で症例報告や論文発表が積極的に行なわれた経緯があります。
なかでも星状神経節ブロックの代用として用いることが可能か否か論議され話題に
なりました。現段階では各種神経痛、筋筋膜性疼痛症候群など慢性痛を含めた
不定愁訴(未病)に効果が高く、自律神経系に作用することが基礎的研究からも
解明されております。
また、小児から高齢者までの幅広い層からも受け入れられている治療であり
重度の糖尿病患者さまや抗血小板療法や抗凝固剤を使用している出血傾向
の患者さまにも安全に行なえます。
ただし、神経ブロックと比較して1~2回で効果発現させる即時効果は乏しく
繰り返しの治療によって疼痛寛解また長期効果が期待できます。
そしてレーザー治療は術者の経験値や知識量で効果に大きな差が生じることも事実です。
なお、痛みに用いるレーザー治療器または近赤外線治療器は数種類ありますが、
それぞれ波長や出力またプローブ形状に違いがありますので症状によって、使い分け
が重要であり「痛みの治療」「レーザー」に精通している医師・医療従事者に診ていただく
ことをお勧めいたします。
次回は痛みの治療に用いるレーザー治療の作用や適応症についてお話いたします。
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いわさき痛みの整骨院
TEL042-529-5123