山本 雅暁
ヤマモト マサアキWeb制作会社の今後の経営戦略は?
法人・ビジネス 経営コンサルティング 2008/10/16 18:14東京都内で、社員5名程度でWeb制作会社を経営しています。
今年で設立6年目になりますが、仕事が少なくなってきており、今後の経営の舵取りに危機感をいだいています。具体的には、新規顧客の獲得が右肩下がりで、多くの企業がすでにHPを持っており市場が成熟していること、また競合も非常に多いことが原因ではないかと分析しています。
市場が成熟期を迎えている場合、新たなビジネスを探り、事業の軸足をWeb制作からシフトしていくべきでしょうか?それとも、今のWeb制作のなかで得意とする技術・デザインを絞って磨き、ニッチな領域を攻めていくべきでしょうか?今後の戦略について、アドバイスをお願いいたします。
※この質問は、ユーザーの方から事前にいただいたものを、専門家プロファイル が編集して掲載しています。
All About ProFileさん
他社にできないWebサイト制作作りが可能かがキーです
御質問者様、
本件について未だ間に合えば以下のようにアドバイスさせて頂きます。
ブロードバンド環境の普及とともに、10億枚以上のWebサイトが作られてきました。
Web制作の需要と当該事業会社も増えて、制作会社間の競争も激しくなってきており、昨今の大不況で多くの制作会社の経営が悪化していることは事実です。
この観点からは、Web制作市場は構造不況業種になっています。
この中で御社が取るべき対応は以下の通りと考えます。
*1.事実の確認
(1)御社の市場で確保しているマーケットシェアは、上位にあるかどうか。
(2)御社が制作するWebは、他社と比べて強みがあるか。
*2.もし高いシェアを確保しておらず、他社との差異化が難しい場合、このままでは生き残ることが困難なため下記の方法を考える必要があります。
(1)顧客にアピールできる新しいWeb制作を提案できるかどうか。
多くのWebユーザーは、顧客確保に悩んでいます。
SEQ対策を行い、検索エンジンの上位にランクされるとヒット件数が上がり集客確保につながると一般的には言われていますが、はたして本当でしょうか。
私の経験では、Webのコンテンツやキーワードをきちんと更新する方が効果的な集客につながる可能性が高いと思います。
御社が行う対策の一つは、例えばCMSを使った顧客がWebを更新しやすい環境を提供することではないでしょうか。
(2)物販、飲食店などの固有な業界向けのWebサイト作りに特化し、ニッチな分野で差異化出来る様にする。
他社も同じ戦略を取ってくる可能性が高いので、常に新規得意分野を探すようにする。
(3)上記(1)、(2)の実行が難しい場合、御社のWebサイト事業やノウハウを他社に売却(M&A)し、御社はその資金で新規事業分野に参入する。
ご不明な点があれば何時でもご連絡ください。
よろしくお願いいたします。
グローバル・ビジネスマッチング・アドバイザイー 山本 雅暁