うつ病と病前性格(1)
-
2007-07-17 16:08
前回は最近のうつ病として「現代型うつ病」「未熟型うつ病」「ディスチミア(気分変調症)親和型うつ病」をご紹介いたしました。いずれも従来の「メランコリー親和型うつ病」に対して、若年期に生ずる性格因を伴ううつ病といえます。すなわち、人生における問題・葛藤に直面して、抑うつを自己の内界に保持せず、不安・焦燥を表出し、時に回避・依存も生ずる病態です。
「うつ病」と一言で言っても、ライフサイクルや性格傾向により異なった様相を呈します。以下は前回ご紹介した「躁うつ病の病像と病型」から発展し、「気分障害と病前性格」の関連を一覧した図(広瀬徹也、2005)です。図をクリックすると拡大されます。(続く)
銀座泰明クリニック