精神疾患と人生
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精神疾患は、児童期、思春期、青年期、壮年期、老年期とライフステージにおいて発症する疾患が異なります。ただし、疾患により連続性や関連性を持つことは周知の通りです。例えば、
自閉症スペクトラム・統合失調症パーソナリティ・統合失調症
注意欠如多動症・情緒不安定性(境界性・衝動性)パーソナリティ・躁うつ病
はライフステージにおいて診断名を変えて生ずるものの、遺伝的には共通しうるのではないかと考えられています。予防精神医学の観点からは、次のライフステージにおいて新たな疾患が生じないよう、環境調整やストレスコーピングの会得などの対処策が望まれる次第です。
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精神疾患と行動特徴を概観しましょう。名著「看護のための精神医学」に倣い、「嘘」「秘密」「葛藤」「内面と外界」についてまとめ、発達障害を加えました。注目は「人格障害」の「行動特徴」です。自分や内面を変えようとせず、他人や外界を変えようとし、結果、周囲を困らせることになります。かつてSchneider(1923)が「社会を悩ます者」と定義したこと通りです。
「人格を向上するには」にて記した通り、「人格者」は「謙虚」であり、何か問題を生じたらば、まず自らを振り返り、「内省」した後、現実的対処を検討します。その際、できる限り他者を責めることなく、問題のみを扱います。いわゆる「罪を憎んで人を憎まず」の考え方です。
昨今ハラスメント被害を訴え受診される方が急増しています。確かに、被害を受けられた事実はありますが、その背景に加害者の怒りを買うような言動を見受けられることが少なくありません。銀座泰明クラブ(デイナイトケア)では、抑うつ状態からの社会復帰の際、内観療法を援用し、今回の休職に留まらず、これまでの人生を「お世話になったこと、して返したこと、ご迷惑かけたこと」という「内観三原則」の観点から振り返り、これからの「人生を幸福に送られるよう」支援しております。
「F6 成人の人格及び行動の障害」のコラム
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