茅野 分(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))- コラム「「演技性パーソナリティ」と「詐欺師」」 - 専門家プロファイル

茅野 分
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茅野 分

チノ ブン
( 東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医) )
銀座泰明クリニック 院長
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「演技性パーソナリティ」と「詐欺師」

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F6 成人の人格及び行動の障害 2019-12-04 03:08

「演技性パーソナリティ」の方は、演劇的あるいは性的誘惑による行動により、自己に過剰に注目を引こうとする行動様式を特徴とします。診断基準に「自分が注目の的でないと楽しくない、そのために話を作り出したり、騒動を起こすこともある」があります。これは、いわゆる「空想虚言」を生じることがあるようです。この点で、伝統的診断においては「顕示型」自分を実際以上に見せかける者。嘘をついたり芝居をして、他人も自分も欺く人格とも考えられます。

このような方々は演劇や芝居をして他人を楽しませているうちは良いのですが、時に「虚言」により他者を「偽り」「騙す」ことがあります。さらに、自己愛的・反社会的パーソナリティ傾向も加わると、「良心の呵責」「罪悪感を覚える」ということがなく、平気で他者の金銭、権利、さらに人生まで犯すことさえあります。いわゆる「詐欺師」「犯罪者」と言っても過言ではないでしょう。

この方々は上記の通り、罪の意識がないため、いわゆる「浅薄な感情」「共感性の欠如」といわれる冷淡さを特徴とします。うわべでは笑顔で冗談や心にもない「お世辞」を述べたりもしますが、心の奥では、相手からいくら搾取できるかなど、冷徹に計算しています。

特に「お世辞」には注意しなくてはなりません。昔から「巧言令色鮮し仁」(言葉巧みに、相手から好かれようと愛想を振りまく者に、誠実な人物は少なく、人間として最も大事な「徳」である「仁」の心が欠けているということ)」と言います。特に良き医師は、患者さんのことを思えばこそ、「耳に痛い」ことを言わなくてはならないこともあります。

一方、被害者は普通すぐに判断できませんが、後から「騙された」と気づかされます。専門家の場合は「精神鑑定」などにより、様々な言動から総合的に診断します。そして、ケースごとに「民事事件」「刑事事件」へと立件されます。

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「サイコパス」とは(2019/12/04 03:12)

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