うつ病からの復職(2)
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2007-02-17 00:00
それには職場の方々の理解や協力が欠かせません。直属の上司や同僚をはじめ、大企業になると人事部や産業医も介入することになります。主治医の診断書をもとに、三者間で相談することもあります。この際、大事なことは、本人・主治医・会社の意見をできるだけ調整することです。ともすると、ご本人や会社は早く復職することを望まれるものですから、結果として時期尚早になり、再燃や増悪を来してしまいます。
復職の目安には、ご本人の自覚的な調子もさることながら、客観的な観察が必要です。この点を主治医や産業医と確認していただくべきでしょう。ご本人は早く復職しなければならないと焦りがちですが、本当に仕事ができるのか、仕事がしたいのか、確認いたしましょう。「働かなければならない」と思ってしまう間は望ましくなく、休んでいても時間と体力をを持て余し、「働きたい」と思えるようになるまでは十分に休まれることをお勧め致します。うつ病になる方は生真面目で責任感の強い方が少なくありませんから、意識してゆっくりお休みいただくようお勧め致します。(続く)
銀座泰明クリニック